2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15104008
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
丸山 茂徳 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (50111737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
圦本 尚義 北海道大学, 大学院理工学研究科, 教授 (80191485)
中嶋 悟 大阪大学, 大学院理工学研究科, 教授 (80237255)
磯崎 行雄 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90144914)
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Keywords | 全球凍結 / 炭素同位体層序 / カンブリア紀の爆発的生物進化 / 南中国山峡地域 / 超貧酸素事変 / エデイアカラ紀 / キャップ炭酸塩岩 / ロデイニア超大陸の分裂 |
Research Abstract |
地質調査と掘削: 南中国地域の750-500Maの時代の地質学的記録は地球生命史の中の重要な事変の記録を残している。生物が大型多細胞化し、カンブリア紀の爆発的な生命進化を導いた表層環境と生物の記録が非変成・非変形の大陸棚堆積物に残されている。昨年度(南中国山峡地域)に引き続き、新たに2箇所の掘削を進め、約500mの連続試料を回収した。 表層環境: 昨年度行われた南中国長江中流三峡地区の掘削試料750mの炭酸塩岩について、δ^<13>C、δ^<18>O、Sr^<87>/Sr^<86>及びSr^<88>同位体を系統的に測定した。その結果、(1)全球凍結直後(635Ma)のキャップ炭酸塩岩には急激な環境変化(上記4同位体比の急激な変化)が記録されていること、(2)エデイアカラ/カンブリア紀の境界はδ^<13>C同位体が-8に至る異常変動時期に対応すること、(3)これは超貧酸素事変に対応すること、(4)カンブリア紀に入っても数回の類似の貧酸素事変が存在すること、(5)これらの事実はエデイアカラ/カンブリア紀の境界は大型生物の出現ではなく、大量絶滅で定義される可能性を示す、(6)先行するエデイアカラ紀とクライオゲニアン紀にも頻繁に大規模環境変動が起きたこと、などの新しい成果が得られた。 生命化石: ウエンアンの動物胚化石(世界最古の動物化石)の二次元組成分析と、分離した化石のCa^<44>同位体が分析された。その結果は、この化石がカタツムリのグループに至る進化系統樹のルーツに対応することを示唆している。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Vital effects in coral skeletal composition display strict three-dimensional control.2006
Author(s)
Meibom, A., Yurimoto, H., Cuif, J.-P., Domart-Coulon, I., Houlbreque, F., Constantz, B., Dauphin, Y., Tambutte, E.;, Tambutte, S., Allemand, D., Wooden, J., Dunbar, R.
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Journal Title
Geophys. Res. Lett. 33
Pages: L11605,doi:1O.102 9/2006GL025968.