2005 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内及び膜界面の分子を可視化する新手法の創案と展開
Project/Area Number |
15105003
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梅澤 喜夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80011724)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 守俊 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (00323501)
西野 智昭 東京大学, 大学院理学系研究科, 助手 (80372415)
小澤 岳昌 分子科学研究所, 分子構造研究系, 助教授 (40302806)
|
Keywords | 走査型トンネル顕微鏡(STM) / 分子探針 / DNA / 蛍光プローブ / セカンドメッセンジャー / 蛍光共鳴エネルギー移動 |
Research Abstract |
重要な脂質由来のセカンドメッセンジャーであるイノシトール1,4,5-三リン酸(IP_3)の蛍光プローブ(fretino;フレッティーノ)を開発し,細胞の核の中や神経細胞の突起など,従来法では測定できなかった細胞内局所でのIP_3動態の可視化計測を実現した(Anal.Chem.). 生体情報分子として重要な一酸化窒素(NO)の細胞内動態を可視化計測すべく,新しい原理に基づく蛍光プローブ(NOA-1;ノア-ワン)を開発した.このNOA-1は,既存の有機蛍光プローブに比して桁違いに高い感度(少なくとも数千倍以上)と応答可逆性を有し,従来法では明らかにできなかった生理的なNO動態の可視化計測を実現しました(Proc.Natl.Acad.Sci.USA). 4種の核酸塩基をそれぞれ探針として用いることによって,探針と相補的な試料核酸塩基が選択的に検出できることを明らかにした.これを利用し,STMによるペプチド核酸の一塩基多型(SNPs)の検出や,塩基配列の直接可視化決定が可能となった(Proc.Natl.Acad.Sci.USA).
|
Research Products
(6 results)