2007 Fiscal Year Annual Research Report
マルチスケール解析に基づく構造-地盤連成系の長期性能予測プラットフォームの開発
Project/Area Number |
15106008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前川 宏一 The University of Tokyo, 大学院・工学研究科, 教授 (80157122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半井 健一郎 群馬大学, 大学院・工学研究科, 講師 (10359656)
東畑 郁生 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20155500)
石田 哲也 東京大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60312972)
内村 太郎 東京大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60292885)
牧 剛史 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (60292645)
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Keywords | マルチスケール / 相互作用 / 性能予測 / 地下構造 / 寿命推定 |
Research Abstract |
(1)地盤-RC構造-基礎構液造に関する統合解析シスデムの実用化 過去4年にわたって開発してきた解析システムを完全3次元応力,損傷状態で作動させ,既設構造の性能評価等に応用し,構造応答の制御,地盤改良による地盤一構造システムの応答の変化と実際の挙動との照合と検証を繰り返した。原子力発電施設の耐震安全性の見直しに併せて,原子力発電所地中海水管ダクトと半地下型ポンプ室の完全3次元応答変形解析を実施し,原子力安全保安院への報告に寄与することができた。これらの実務応用をつうじて,解析システムの計算効率化の向上を図ることができた。液状化による地盤免震機構についても考察を行った。 (2)構造-地盤疲労モデルの高度化 低サイクルから高サイクルに至る構造疲労損傷解析システムを完成させた。わあせて鋼矢板の圧入シミュレーションを可能にし,周辺地盤撹乱予測につなげ,実験による検証を併せて行った。こられの成果を羽田沖D滑走路拡張工事における人工滑走路の疲労寿命推定に直接適用し,この成果を国土交通省関東地方整備局に提出することができた。 (3)放射性廃棄物の長期保存性能およびリサイクル技術への応用 ベントナイトーコンクリート構造系のバリア性能を時空間で追跡することに適用し,本研究成果を実用の観点から総合的に評価するとともに,セメント系地盤改良土の自然環境への長期溶出と寿命推定を行った。これらの成果は原子力環境安全関連の議論にも参考にされ,地中構造物の耐震性と長期機能維持の両者に対して具体的な貢献を研究期間内に納めることができた。
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Research Products
(7 results)