2005 Fiscal Year Annual Research Report
運算随伴方式による文書情報処理言語の設計とその効果的利用に関する研究
Project/Area Number |
15200001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武市 正人 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (10011165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
胡 振江 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助教授 (50292769)
筧 一彦 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任講師 (90345116)
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Keywords | 構造化文書 / 運算随伴機構 / 文書処理 |
Research Abstract |
平成17年度には、前年度までの成果をもとに、XMLのような構造化文書の代数的構造を的確に捉え、効率のよいプログラムを構築するための文書情報処理言語を追究した。平成15年度に提案した構造化文書自体にプログラムのコードを内包するProgrammable Structured Document (PSD)の考え方、および平成16年度に開発した双方向変換(Bi-directional transformation)言語X/Invを統合し、構造化文書の編集・変換システムを開発し、その有効性を確認した。これにより、計算機内に構造化文書自体の変換を記述するコードを置くPSDの枠組みの中で、多様なアプリケーション開発を行うことができるようになった。この方式によるPSDは構造化文書の効率的な変換に適しているほか、変換プログラムを操作するメタプログラムを運算随伴機構として実現する際にも有効であり、本研究課題で目標とする言語設計とそのシステム開発をともに実現したと考えている。 本年度には、双方向変換を実現するJavaライブラリBiXJを開発し、XML文書に対する双方向変換アプリケーションを実現してその有効性を示した。昨年度は、関数型言語によるプロトタイプによって動作を確認したが、本年度は、広く用いられているJavaによるライブラリを開発して、一般のアプリケーション開発者にも利用できるものとなった。このライブラリは広く公開して、広範囲の利用に供する予定である。また、本研究課題の成果を発展させる方向として、ソフトウェア工学における双方向変換技術に着目してあらたな展開を図るための国際共同研究の準備も行った。 上記の研究成果は、国際会議・学会大会で発表したほか、論文として公表した。また、2005年12月には、国内外から関連分野の研究者を招聘して国際ワークショップを開催し、本研究課題の成果の報告と、関連研究について議論を深めるとともに、今後の研究の発展について意見を交換した。
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Research Products
(3 results)