2004 Fiscal Year Annual Research Report
不特定多数の計算機を利用したサービス提供のためのソフトウェア開発方法論と支援環境
Project/Area Number |
15200003
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
本位田 真一 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 教授 (70332153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 正 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (20245608)
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Keywords | グリッド / エージェント / サービス / ポリシ / ミドルウェア |
Research Abstract |
近年,「不特定多数の計算機を利用してさまざまなサービスを提供する」という新しいパラダイム(本研究計画調書では、Gridコンピューティングと呼ぶ)を実現するためのハードウェアインフラが整いつつある.Gridコンピューティングを実現するためのソフトウェアは,サービスの機能要求以外に,サービス提供者,リソース提供者,サービス利用者の,さまざまな要求を満たす必要がある.そのために,従来とくらべて複雑な環境を想定する必要がある.さらに,モバイル環境やユビキタス環境など、これらのポリシや実行環境は頻繁に変更される環境でGridコンピューティングを実現する場合,それらを想定していない従来の分散ソフトウェアの構築方法では対応できない.そこで、本計画では,ユビキタス環境でGridコンピューティングのための柔軟なソフトウェア(Gridエージェント)を構築するために,その設計単位をその機能を実現するロジック,エージェントの振舞いの選択肢を表現したパターン,サービスやリソース提供者や利用者のポリシの3つに分け、実行環境に合わせて,適切なエージェントの振舞いを選択する方式を提案している. 平成16年度は,Gridエージェントの構築法を開発し、その実装のためのフレームワークを実装し、テスト用の例題をとともにPCクラスタ上で構築したGrid環境でシミュレーションした。これにより、実装した処理系の原理が有効に働くことを確認した。また、Gridエージェントの構築法は,複雑なGrid環境を、アプリケーションのメインロジックから切り離し、アプリケーションに必要なリソースや制約をモデリング可能であり、環境の変化への対応をエージェントの振る舞いに関するパターンによって記述する。これによって、さまざまな処理能力,ポリシを持った異種計算機を適切に利用し、動的にネットワーク間を自律的に移動するGridエージェントを容易に設計できるようになった。加えて、実行時にその環境が変化する場合や異なる実行環境に対応するエージェントの設計も行えるようになった。
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Research Products
(4 results)