2003 Fiscal Year Annual Research Report
サービスの機能連携を含めたウェブコンテンツの再編集・再出版フレームワークの研究
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15200006
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田中 譲 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60002309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤石 美奈 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (60273166)
山本 章博 京都大学, 大学院・情報学研究科, 教授 (30230535)
原口 誠 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40128450)
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Keywords | ウェブ・アプリケーション / フェデレーション / ウェブサービス / 再編集 / 知識メディア / HTML文書 / アノテーション / アドホックネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、以下の研究成果を達成した。 (1)ウェブコンテンツの切り出し法 DOMツリーのノードに対応するコンテンツの直接操作のみによる切り出し法をGUIを含めて確立し、ノードの一部となるコンテンツの切り出しに関して、例示による領域指定と切り出しを可能にする帰納推論法を確立した。さらに、ナビゲーションによって到達する複数のページに跨ったコンテンツの編集と切り出しに関して、編集法と例示による帰納推論学習法を確立した。 (2)ウェブコンテンツのラッピング 任意のウェブコンテンツをパッド化するラッパーを開発した。基本的にはInternet Explorerをベースとしたパッドを開発し、これに切り出し機能と、スロット定義機能を付加した。 (3)スロット定義法 Domツリーのノードに対応する任意の入力フォームと出力コンテンツをスロットとして定義する直接操作法を確立した。さらに、ノードの一部や、テ-ブルの一欄となるコンテンツをスロットとして定義するのに例示を用いて学習させる方法を確立した。 (4)フラットニング ウェブページから切り出されたウェブコンテンツはHTML形式で記述できるが、このようなコンテンツをラッピングして得られるパッドのクラスに対して、それらを用いて合成される任意のパッドを、再びウェブページとして出版することが可能となるように、このような合成パッドをHTML記述形式に変換するフラットニングの変換法を研究開発した。 (5)アノテーションへの応用 (1)〜(4)の研究開発の成果を用いて、ウェブ上の任意のページや、ページの組に対して、機能の連携を含めてこれらを自在に編集するだけでなく、新しいコンテンツやツール、さらにはサービスを付加してアノテーションを付け、こうして定義されたアノテーションページを、元になったページのアクセスの際に必要に応じて自動的に呼び出すためのアノテーション・サーバの技術を開発した。 (6)ピア・ツー・ピアのアドホックネットワークへの拡張 (1)〜(4)の研究開発の成果を、ピア・ツー・ピアのコンテンツ流通と、モバイル情報機器間のアドホックネットワークにも適用可能なように拡張し、PDA (Personal Data Adapter)間でHTMLで定義されたツールやサービスを含む文書を交換して、機能の連携を含めてその場で自在に再編集し、再び交換することが可能な拡張知識メディア・フレームワークを確立した。このフレームワークの基盤として、タプルスペースと知識メディア技術の融合を図った。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] Yuzuru Tanaka, Kimihito Ito, Daisuke Kurosaki: "Meme Media Architectures for Re-editing and Redistributing Intellectual Assets over the Web"International Journal of Human Computer Studies. (to be published). (2004)
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[Publications] Kimihito Ito, Yuzuru Tanaka: "A Visual Environment for Web Application Composition"Proc of 14th ACM Conference on Hypertext and Hypermedia. 184-193 (2003)
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[Publications] Kimihito Ito, Yuzuru Tanaka: "Web Application Wrapping by Demonstration"Information Modelling and Knowledge Bases. 15. 284-299 (2004)
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[Publications] Tsuyoshi Sugibuchi, Yuzuru Tanaka: "Integrated Framework for the Visualization of Relational Databases and Related Web Content"Fourth International Conference on Information, Communications & Signal Processing - Fourth IEEE Pacific-Rim Conference On Multimedia. 1B1 (2003)
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[Publications] N.Haraguchi, M.Yotsutani, M.Yoshioka: "Towards an Organization and Access Method of Story Databases"Proc.7th World Multiconference on Systematics, Cybernetics and Informatics-SCI2003. 5. 213-216 (2003)
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[Publications] M.Yoshioka, M.Haraguchi: "Construction of Personalized and Purpose-Oriented Thesaurus"Proc.Of Asian Association for Lexicography - ASIALEX '03. 461-466 (2003)
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[Publications] Akihiro Yamamoto: "Hypothesis Finding based on Upward Refinement of Residue Hypotheses"Theoretical Computer Science. 298. 5-19 (2003)
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[Publications] Ogiso, A, Yamamoto, A: "Finding Similar Stories by Using Sequences of Occurrence Vectors"Information Modelling and Knowledge Bases. 15. 321-324 (2003)
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[Publications] Mina AKAISHI, Nicolas SPYRATOS, Yuzuru TANAKA: "Contextual Search in Large Collections of Information Resources"Information Modelling and Knowledge Bases. 15. 313-320 (2004)
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[Publications] Yuzuru Tanaka: "Meme Media and Meme Market Architectures : Knowledge Media for Editing, Distributing, and Managing Intellectual Resources"IEEE Press, John Wiley & Sons. 497 (2003)