2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15200008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 通孝 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40156716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 光一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (80273332)
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Keywords | 画像処理 / 画像伝送 / コンピュータビジョン / ユビキタス |
Research Abstract |
本研究の目的は,多数のカメラを用いて屋外環境を撮影しようとした際に生じる障害物による死角を,設置されたカメラが十分数あることを利用して画像情報の補完により消去することである.この目的を達成するためには,1)位置・姿勢情報を持たない複数の画像から任意の障害物領域を背景領域の画素情報で埋めるためのアルゴリズムの考案,および2)空間中に十数台ないし数十台配置されたカメラ間でネットワークを構築し,必要な画像を適切に伝送できるシステムの開発が必要である.本年度はアルゴリズム,システムともに安定して動作するプロトタイプの製作を行った. アルゴリズムに関しては,キャリブレーションを必要とせず自動で障害物領域を認識・抽出する手法を提案した.この手法は理想的な単一平面背景での適用を念頭にしたものであったが,平面背景像に限られることなく屋外環境画像においても適用できることを確認した.しかし一方で障害物形状が小さく複雑な場合,あるいは障害物領域が画像上の大半を占めている場合には本手法が困難であるため,次年度以降アルゴリズムの改良を行う.一方,次々年度に計画していた障害物消去アルゴリズムとカメラネットワークシステムの統合を前倒しして実施する予定である. システムに関してはIEEE1394カメラ10台による簡易アドホックネットワークを構築し,TCP/IPによりRGB画像を正確に伝送できることを確認した.実験より,通信帯域に応じ,必要な時に必要な画像のみを選択的に伝送するアルゴリズムを考案する必要があることが判明した.
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