2004 Fiscal Year Annual Research Report
人間中心の(ヒューマンセンタード)セマンティックWeb
Project/Area Number |
15200012
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石田 亨 京都大学, 情報学研究科, 教授 (20252489)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八槇 博文 京都大学, 情報学研究科, 講師 (10322166)
中西 英之 京都大学, 情報学研究科, 助手 (70335206)
荒井 幸代 京都大学, 情報学研究科, 研究員(COE) (10372575)
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
中小路 久美代 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任教授 (00345133)
|
Keywords | オントロジー / ロールの理論 / 相互理解構築過程 / 可視化 / 協調・交渉オントロジ / 人間中心のセマンティックWeb |
Research Abstract |
(1)人間中心のセマンティックWebツールの開発 コラボレーション過程で生じるさまざまなコンテンツに統一的なタグを付ける「プロジェクトオーガナイザ」と呼ばれるツールを構築した。 Human Centered Semantic WebのWebサイトを立ち上げ、開発したツールをこのサイトで公開した。また、オントロジー分散開発環境の実装を進めた. オントロジー開発・利用環境「法造」を一般公開して,本研究成果の共同利用を進めた.また,オントロジー構築における核となる概念であるロールに関する理論を構築し,法造に反映するための基礎を固めた.さらに、オントロジー工学基礎論,およびオントロジー構築方法論の基礎的考察を行い,書籍としてまとめ出版した. (2)協調・交渉オントロジとその利用方法の考案 実際の協調作業プロセスを観察・解析することで協調・交渉オントロジの形成プロセスを抽出・モデル化することを目的として実施したケーススタディの分析,およびその結果にもとづく可視化ツールの開発へ向けてのデザインおよびプロトタイプ構築に着手した.ケーススタディでは,背景知識の異なるプログラマ,インタラクションデザイナ,プログラム依頼者によるプログラム設計過程をプロトコル分析し,メンバが意味のネゴシエーションを介して漸次的に相互理解を構築するプロセスの抽出を行った.その結果,メンバ間で 用語の意味の漸次的意味確認,チーム固有の用語の構築,特定のメンバ固有の用語の共有化といった協調・交渉プロセスが観察された.また,これらの用語の利用の差異が,時間経過にともないメンバ間でどのように変化するかの経緯を観察するために,用語利用の時間的変化を可視化し観察するツールのデザインおよびプロトタイプの開発を開始した.
|
Research Products
(20 results)