2003 Fiscal Year Annual Research Report
認知科学を対象とした長期に亙る統合的学習理論の構築
Project/Area Number |
15200020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
三宅 なほみ 中京大学, 情報科学部, 教授 (00174144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 孝文 中京大学, 情報科学部, 講師 (10227431)
小笠原 秀美 中京大学, 情報科学部, 講師 (60204054)
三宅 芳雄 中京大学, 情報科学部, 教授 (80099910)
白水 始 中京大学, 情報科学部, 講師 (60333168)
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Keywords | 協調学習 / 認知科学カリキュラム / ジグソー方式 / 授業並行インタビュー |
Research Abstract |
本研究は、人が新しい分野に挑戦し数年という長い時間をかけて徐々に専門性を身につけるような積極的な知識構築の過程を、認知科学を対象に実践的に明らかにすることを目的としている。15年度は以下の3点について成果が上がった。 (1)1年時のグループ討論の質を上げるため、課題を十分時間を掛けて解き、自らの解き方を他人と比較して、捉えた特徴を文献資料内の記述と関連付ける作業を考案しその効果を検討した。全体として討論中に言及される構成概念の数が増えるなどの効果が見られた。来年度さらに課題を選定し直して検討する。 (2)2年秋期に行う総括的なジグソー方式について、学生が自分の調べた文献の内容を他の学生に説明する前にTAを相手に予行演習を行うことができる仕掛けを作り、説明内容の定着を測った。加えて学生たちが自分たちで必要なグループの組み換えを行うことができるような方略を開発試行した。その結果、授業後半、約20%の学生が自分たちで論点を設定した活発な討論によって納得度の高い学習成果をあげることが観察された。今後この割合を高める工夫が必要である。 (3)2年秋期に学生が認知科学に対してどのような理解を構成している過程をできるだけ詳しく分析するため、8名の学生に対して、授業が行われた週のうちに個別インタビューを行った。インタビュー内容は、授業中の話し合いの要約、各週新たに分かってきたこと、今後どのような展開を計画しているかなど、一人45分から2時間かけて実施した。印象として、学生はかなり早くから複数の資料をまとめる視点とまとめるためのキーワードを持っているが、その中身を充実させ自分の日常的な経験とつなぎ合せて自分自身納得できる説明ができるようになるには段階的で時間のかかる統合過程が必要なことが伺われる。このデータについては来年度も継続して収集し、より詳しい分析のための手法を開発する予定である。
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Research Products
(15 results)
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[Publications] Miyake, N., Shirouzu, H., Miyake, Y.: "Teaching Cognitive Science Through Collaborative Reflection(1)"Proceedings of EuroCogSci 03 : The European Cognitive Science Conference 2003. 419-419 (2003)
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[Publications] Miyake, N., Shirouzu, H., Miyake, Y.: "Teaching Cognitive Science Through Collaborative Reflection(1)"25th Annual Meeting : Cognitive Science Society. 1384-1384 (2003)
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[Publications] Miyake, N., Kolodner, J.: "Redefining collaboration to make it work in classrooms"25th Annual Meeting : Cognitive Science Society. 25-27 (2003)
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[Publications] Miyake, N., Shirouzu, H.: "Learning through collaboration with diversity : Implementing constructive interaction in undergraduate cognitive science classes"25th Annual Meeting : Cognitive Science Society. 25-26 (2003)
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[Publications] Shirouzu, H., Miyake, N.: "Teaching Cognitive Science Through Collaborative Reflection(2)"25th Annual Meeting : Cognitive Science Society. 1401-1401 (2003)
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[Publications] 江川 紘美, 三宅 芳雄: "現実のケースに基づくプログラミング初心者の学習過程の解明"日本認知科学会第20回大会発表論文集. 364-365 (2003)
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[Publications] 小笠原秀美, 山井辰徳: "ビデオゲームにおける時間圧の影響について"日本心理学会第67回大会発表論文集. 766-766 (2003)
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[Publications] 土屋孝文, 市川ひと美, 鈴木健志: "Cプログラミングの協調的学習環境の設計と運用"認知科学会第20回大会発表論文集. 362-363 (2003)
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[Publications] 土屋孝文, 岩井祐介: "共有ウェッブノートの設計と運用"2003PCカンファレンス論文集. 427-428 (2003)
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[Publications] 土屋孝文, 荒木巧也: "具体的な問題解決からの学習支援-ピクトグラム設計問題"2003PCカンファレンス論文集. 429-430 (2003)
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[Publications] 白水始, 三宅なほみ: "認知科学を教えるデザイン実験"認知科学会第20回大会発表論文集. 417-418 (2003)
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[Publications] 杉江修治, 関田一彦, 安永悟, 三宅なほみ: "大学授業を活性化する方法"玉川大学出版部. 187 (2004)
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[Publications] 三宅なほみ: ""情報テクノロジ・リテラシ"講座・社会変動6 情報化と社会変容"ミネルヴァ書房. 5 (2004)
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[Publications] 三宅なほみ, 古田一義: ""使うことのデザイン"デザイン辞典"朝倉書店. 3 (2003)
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[Publications] 三宅なほみ: "AERA Mook 新版 教育学がわかる"朝日新聞社. 5 (2003)