2004 Fiscal Year Annual Research Report
幹細胞(ES・神経幹・骨髄幹細胞)のDA神経への分化誘導及び再生再建医学への応用
Project/Area Number |
15200026
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
西野 仁雄 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60073730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 裕 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90285198)
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00305525)
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Keywords | 分化・発達 / ES細胞 / 神経幹細胞 / 神経細胞 / 神経移植 |
Research Abstract |
今年度は神経幹細胞及びES細胞を神経細胞に分化誘導する効率を高めるために、以下の2点について解析した。 1.神経幹細胞から神経細胞への分化誘導 幹細胞は細胞周期を廻っていて、G0/G1、M、S、G2期の細胞が入り交じっている。分化はG0/G1期から起こるもので、細胞周期を制御することによる神経細胞への分化誘導効果を調べた。 (1)E14ラット中脳腹側部よりえたneurosphereを4日後に一度passageし、再度増殖させる際に、G0/G1細胞周期抑制薬(デェフェロキサミン、ミモシン、アフィディコリン)を細胞毒性が現れない濃度で処理した。 (2)細胞周期の抑制はBrdUの取り込みとFACSで確認した。その後、分化誘導して免疫組織学的に解析した。 (3)その結果G0/G1期の細胞は10〜15%増え、M、S、G2の細胞は減少した。この時TUNEL陽性細胞には変化はなかった。 (4)分化後は、神経細胞の数は対照の180〜200%に上昇したが、グリア細胞の数には大きな変化はなかった。この結果はWestern blottingにおいても確かめられた。 2.ES細胞からドパミン神経(DA神経)へ分化誘導 マウスES細胞を5段階法(Stage1〜5)で神経細胞に分化誘導する際の、低酸素の影響について調べた。 Stage2〜5の段階において低酸素(20%⇒3.5%)にすると、小さなneurosphereが多数生成されたが、最終的なDA神経への分化は抑制された。Stage4〜5段階において低酸素(20%⇒3.5%)にするとneuroshereの大きさに大きな変化はなく、DA神経への分化が促進された。
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Research Products
(7 results)