2003 Fiscal Year Annual Research Report
企業のスポーツ支援に関するモデル開発〜成熟型企業経営の事例分析に基づいて〜
Project/Area Number |
15200046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐伯 聰夫 筑波大学, 体育科学系, 教授 (60036556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生沼 芳弘 東海大学, 体育学部, 教授 (10119654)
矢島 ますみ 明海大学, 経済学部, 助教授 (80220135)
菊 幸一 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (50195195)
米谷 正造 川崎医療福祉大学, 助教授 (00220765)
上杉 正幸 香川大学, 教育学部, 教授 (60093902)
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Keywords | 企業 / スポーツ支援 / モデル開発 / 成熟型企業経営 / 国内企業調査 / ドイツ企業のスポーツ支援 / フランス企業のスポーツ支援 / 経営戦略資源 |
Research Abstract |
企業のスポーツ支援の状況を、(1)国内成熟型経営先行事例として、素材産業及びエネルギー産業に携わる主要企業10社を対象とする調査、(2)海外成熟型経営先行事例として、ドイツ及びフランスにおける主要企業8社を対象とする調査の二つから分析し、企業経営の目的・政策・戦略との関係から見たスポーツ支援のロジックを検討した。具体的な調査は、(1)(2)ともに、あらかじめ対象企業に調査協力依頼を行い、調査の目的・内容・方法を説明し、了解を得た後に調査日時を設定して、調査対象企業を訪問した。そして、企業経営に責任を持つ重役とスポーツ支援の担当者を対象とするインタビュー調査を中心に、関連資料を収集した。 特に、海外企業調査ドイツ調査では国立スポーツ研究所アンダース博士に、またフランス調査では、パリ第五大学フーケ教授に協力を依頼し、現地通訳とともに調査コーディネートを行ってもらった。海外調査は、6月にドイツ予備調査を、11月にドイツ本調査フランス予備調査を、3月にフランス本調査を行った。これらの本調査では、当該企業が支援しているスポーツ団体・組織を調査するとともに、ドイツスポーツ連盟、フランスオリンピックスポーツ委員会等への調査、さらに学識経験者やジャーナリストを対象とする調査も行った。 国内企業調査からは、経営戦略資源的な視点からスポーツ支援を検討する傾向が見られたこと、海外調査からは、スポーツ支援の基本コンセプトが「スポンサー」から「パートナー」へとシフトしていること、また、スポーツにおけるマーケティングのベースが「コミュニケーション」に置かれていることが判明した。
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