2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15200050
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
庄野 菜穂子 佐賀大学, 医学部, 講師 (60223674)
千葉 仁志 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (70197622)
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Keywords | 運動 / トレーニング / 乳酸閾値 / OBLA / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
【目的】 我々は運動トレーニングの強度差が遺伝子発現に及ぼす影響を調べることを目的とした。 【方法】 運動トレーニング 運動トレーニングは自転車エルゴメーターを用いた運動とし、運動強度は乳酸閾値(LT)強度とOnset blood lactate accumulation (OBLA)強度とした。対象者数はLTトレーニング8名、OBLAトレーニング7名である。トレーニング頻度は1週間に5回とし、運動時間はLT強度のトレーニングは60分、OBLAトレーニングはLTトレーニングと等量のエネルギー消費量になるよう個人ごと算出した。このトレーニング期間はLTトレーニングが12週間、OBLAトレーニングが6週間とした。 運動トレーニング開始前、運動トレーニング5回終了後、運動トレーニング6週目、LTトレーニングの12週目に外側広筋より骨格筋を得た。骨格筋からRNAを抽出しcDNAを作成しReal time PCRにて遺伝子発現量を定量した。分析項目は糖の輸送体であるGLUT-4、脂質の輸送体であるCD36のmRNAである。 【結果】 CD36のmRNA発現はLTトレーニング、OBLAトレーニングとも有意な変化を認めなかった。しかしGLUT-4のmRNA発現はLTトレーニング開始前と12週目の比較、OBLAトレーニング開始前と5日目の比較で減少する傾向を認めた。 運動により脂質代謝、糖質代謝が改善することはよく知られている。今後、網羅的に遺伝子発現を調べ、運動による遺伝子発現の変化を明らかにする必要がある。
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Research Products
(3 results)