2003 Fiscal Year Annual Research Report
2層モデル可動型発汗サーマルマネキンの開発と応用-省エネルギー環境対応のための日本人着衣のデータベース構築にむけて-
Project/Area Number |
15200053
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
田村 照子 文化女子大学, 服装学部, 教授 (30060817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小柴 朋子 文化女子大学, 服装学部, 助教授 (70310399)
岩崎 房子 文化女子大学, 短期大学部, 教授 (40103775)
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Keywords | 歩行動作可能 / ツーノードモデル発汗マネキン / コア・シェル2層独立発熱調節機能 / 発熱発汗機能 / 男子立位座位共用マネキン / FRP樹脂 / 17分割 / コンピュータ制御 |
Research Abstract |
歩行動作可能な関節構造をもち、コア、シェル2層独立の発熱調節機能をもつツーノードモデル発汗マネキンの具体的設計を(株)京都電子工業との協議を通してほぼ完了した。現在その試作機を(株)七彩マネキン製作部とも共同して製作中である。 マネキンの材質はFRP樹脂、形状は男子立位座位共用、分割は17分割、表面は肌色艶消しとした。関節可動部は、左右肩、左右大腿部関節、左右膝部の計6個所とした。表面温度制御機能としては、マネキン表面16部位と別途製作頭部の計17部位を独立に0met〜5metの範囲で制御すると共に、マネキン各表面に巻きつけたニッケル線により計測された各部表面の平均温度を制御系にフィードバックさせる。内部のコア温度は、頭部、胸部、腰部内に別途ヒーターを内臓させ、表面温度とは独立して同様の範囲で発熱させる。 発汗制御には、ISMATEC製チューブポンプを用い、マネキン表面100cm^2当たり1個の割合で設置した内径0.13mmのタイゴンチューブを経由して、20g/m^2h〜900g/m^2hの範囲で調節・吐出させる。吐出水は、約36℃に加熱してマネキンに注入することとする。全ケーブルの取り出し口は頭部前面とし、発熱発汗機能をもつ頭部は別途製作する。発汗量の計測には電子天秤を用い、マネキンの可動には、ジャッキアップ機構及び歩行動作駆動装置を用いる。発熱発汗の制御・データの取り込み、演算処理、表示はすべてコンピュータ制御とすべく、ソフトを開発中である。
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