2004 Fiscal Year Annual Research Report
2層モデル可動型発汗サーマルマネキンの開発と応用-省エネルギー環境対応のための日本人着衣のデータベース構築にむけて-
Project/Area Number |
15200053
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
田村 照子 文化女子大学, 服装学部, 教授 (30060817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 房子 文化女子大学短期大学部, 教授 (40103775)
小柴 朋子 文化女子大学, 服装学部, 助教授 (70310399)
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Keywords | 歩行動作可能 / 2層モデル発汗サーマルマネキン / コア・シェル2層独立温度制御機構 / 発熱発汗機能 / 男子立位座位共用マネキン / FRP樹脂 / 17分割 / コンピュータ制御システム |
Research Abstract |
着衣をはじめ、住宅・乗物等の生活環境評価に不可欠な装置である可動型発汗サーマルマネキン(成人男子立位座位共用)を開発・製作した。本年度は、コアーシェル2層の独立した温度制御機構をもつボディ本体の設計・試作、歩行動作可能な関節構造、並びに、上下肢連動型歩行駆動装置の試作、発汗分布、発汗制御方法、並びに蒸汗量評価の為の高精度秤量システムを検討した後、(株)京都電子工業、(株)七彩マネキン製作部と協議しつつ、マネキンの製作を実施した。10月にFRP樹脂製17分割サーマルマネキン本体が、また12月にそのコンピュータ制御システムが一応完成し、制御特性のテスト、熱・水分系コントロールソフトの試作、並びにサーマルマネキンの発熱発汗機能と人体の温熱生理反応との比較テスト等を実施し、ソフトにおける制御性の向上を検討した。歩行駆動装置については、試作したが、一部補強の必要が明らかとなり、現在再製作中である。次年度以降は、各種衣服並びに衣環境の評価実験を実施するため、一部今年度予算を用いて、成人男子用の各種衣服を購入した。本年度は手持ちの消防用防護服を対象として、開発サーマルマネキンによる、具体的な衣服の評価方法、及び実測上の問題点、例えば模擬皮膚の吸水拡散蒸発の特性と結果への影響の関係等を検討した。次年度は、各種衣服の顕熱、潜熱抵抗の測定を行い、データベースの構築を目指すと共に、省エネルギーのためのオフィス温度と着衣との関係、各種省エネルギー衣服の性能評価、着衣の快適気候適用範囲予測式の検討、高齢者対応等、各種応用研究への方法論の確立を目指す予定である。
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Research Products
(3 results)