2004 Fiscal Year Annual Research Report
経済倫理の諸伝統の比較研究-日本版経済倫理の確立を目指して
Project/Area Number |
15202001
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
杉田 正樹 関東学院大学, 人間環境学部, 教授 (70130937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖田 行司 同志社大学, 文学部, 教授 (20131287)
篠澤 和久 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (20211956)
見城 悌治 千葉大学, 留学生センター, 助教授 (10282493)
林 文孝 山口大学, 人文学部, 助教授 (60263745)
小山 嚴也 関東学院大学, 経済学部, 助教授 (60288347)
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Keywords | ビジネス・エシックス / 儒教 / 報徳思想 / 企業の社会的責任(CSR) / コンプライアンス / グローバリゼーション / ステークホルダー / 信頼 |
Research Abstract |
1.今年度も、昨年に続いて、A.MalachowskiのBusiness Ethicsの要約紹介を継続しておこなった。これは、現在編集中の「中間総括」にまとめる予定である。 2.8月、北京で、経済倫理に関する、日中合同シンポジウムを開催した。「仕事の倫理-日中の21世紀に向けて」、と題して有意義な意見の交換を行うことができた。日本側からは、日本の現状、儒教や実学思想、報徳思想などについて報告し、中国側も、現状、徳性、最近の職業観などについて報告があった。中国は、社会主義を維持しつつ市場経済を導入したが、それがもたらしたアクチャルな問題が議論の対象となり、大変興味深かった。これも「中間報告」としてまとめる予定である。 3.9月、稲盛財団の稲盛和夫氏と対談を行った。広く、日本の現状について意見交換し、グローバリズムに対する対応や、教育に関して、論じ合うことができた。現代の代表的な企業家の1人である稲盛氏から生の声を聞くことができたのは幸いであった。教育の重要性と、明治以降の代表的な企業家で経済倫理の確立に貢献した人たちについて、さらに研究する必要性があることで一致した。 4.9月、経営倫理学会中部研究部会・ビジネス・エシックス研究会との共催で、「企業倫理の理論と実際」の研究会を開催した。池田耕一氏(松下電器産業株式会社法務本部企業倫理室長)、出見世信之氏(明治大学商学部教授)の問題提起を受け、活発な議論をおこなった。こうした、研究の交流は今後もさらに活発に行いたいと考えている。 5.なお、本年度、われわれの研究会のホームページを開設し、研究計画や研究成果をそのつど発表していることも付け加えておく。(http://home.kanto-gakuin.ac.jp/〜be02/)
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Research Products
(14 results)