2005 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける家畜の起源と伝播に関する動物考古学的研究-特に豚、馬、牛について
Project/Area Number |
15202023
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Research Institution | National Research Institute Cultural Properties, Nara |
Principal Investigator |
松井 章 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター・遺物調査技術研究室長 (20157225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 俊夫 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 教授 (10135387)
石黒 直隆 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (00109521)
南川 雅男 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (10250507)
岡村 秀典 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (20183246)
富岡 直人 岡山理科大学, 総合情報学部, 助教授 (90241504)
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Keywords | 家畜 / 動物考古学 / DNA / 安定同位体 / 食性分析 / 比較形態学 / 骨肥料 / ブタ |
Research Abstract |
本年度は、韓国慶南考古学研究所の依頼を受け、金海市金海会けん里貝塚の発掘に参加し、環境考古学、動物考古学の面から指導を行った。松井は平成16年3月に最初に現地を訪れ、5月、6月、8月、11月と現地を視察した。分担者である中村と富岡は5月に現地に赴き試料・データ収集を行った。さらに8月には古環境研究所に環境考古学分析を依頼した。その結果、遅くとも紀元前1世紀には朝鮮半島の南端まで牛馬が移入されていたことを明らかにできた。 9月には英国エディンバラ国立博物館で開催されたWetland Archaeology Research Project(湿地考古学会)で「日本における近年の湿地考古学の成果」について発表を行い、学会賞を受賞した。 12月に台湾中央研究院のリー・クワンチー博士を訪問し、台南の遺跡を踏査し、家畜の移入時期とその飼育技術について共同研究を開始した。 また、ロシア科学アカデミーのヴォストテッツォ博士からは、沿海州の新石器時代貝塚出土のイノシシ属の骨の提供を受け、現在、同位体、古遺伝子の分析中である。 以上の他、一昨年1月に訪問した、中華人民共和国浙江省考古学研究所の鄭雲飛博士の訪問を受け、共同研究の打合せを行った。
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Research Products
(6 results)