2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15203007
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 安信 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90313981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 久枝 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40207832)
児玉 克哉 三重大学, 人文学部, 教授 (50225455)
二村 久則 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (30156939)
新垣 修 志學館大学, 法学部, 助教授 (30341663)
大平 剛 北九州市立大学, 外国語学部, 助教授 (30303605)
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Keywords | 平和構築 / 平和 / 開発 / 復興 / 復興支援 / 紛争 / 紛争予防 / 緊急人道支援 |
Research Abstract |
本年度は昨年度にも増して活発な研究活動を行ってきた。以下、(1)調査活動、(2)公開研究会、(3)出版活動に分類して紹介する。 まず(1)については東ティモール(児玉)、スリランカ(新垣)、パレスチナ(中西)、メキシコ(二村)、ボスニア(大平)、などにおいてフィールドワークを実施し、いずれも紛争後の復興に関する一次資料の収集に努めた。児玉はニューヨークの国連本部におけるGlobal Partnership for Prevention for Armed Conflict(GPPAC)国際会議に出席し、佐藤は英国、スウェーデン、イタリアおよびベトナムの研究・教育機関を訪問するなど、海外との連携も活発であった。 (2)については、各分野の専門家を招聘し、計6回公開研究会を開催することで学際領域の開拓に努めた。特に、東京大学「人間の安全保障」プログラムおよび「比較ジェノサイド研究会」などとの連携を深化させ、名古屋と東京とを遠隔会議システムにより中継することで広く参加者を募ることに成功している。中でも、2006年3月の国際シンポジウム「人間の安全保障のための平和構築」では、いわゆる「テロとの戦い」を如何に捉え、特に紛争(後)地域の開発に関する国際協力の枠組みの中で何を考慮すべきかという困難な課題を広く国内外および一般に提示した。 (3)については、専門的議論を誘起するためのディスカッションペーパーシリーズ(新たに3号分)と、より一般的な読者を対象としたブックレットシリーズ(新たに2号分)の発刊を行い、特に後者は上記のフィールドワークの成果を専門家外公表する面での役割も果たしている。 また、本研究の集大成として叢書出版の準備段階に入っており、構成の決定と共に既にいくつかの章に関しては初稿が提出されており、2006年度における出版の実現が期待される。
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Research Products
(10 results)