2003 Fiscal Year Annual Research Report
IT活用による『資本論』第2部成立過程の全容解明と関連刊本・草稿のデータベース化
Project/Area Number |
15203009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大村 泉 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50137395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 節夫 同志社大学, 経済学部, 教授 (00066292)
窪 俊一 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (50161659)
守 健二 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20220006)
八柳 良次郎 静岡大学, 情報学部, 教授 (20166531)
宮川 彰 東京都立大学, 経済学部, 教授 (20128581)
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Keywords | MEGA^2 / 『資本論』 / マルクス / エンゲルス / 『資本論』草稿 / 『資本論』第2部エンゲルス編集原稿 / IISG / ロシア国立ロシア国立社会=政治史アルヒーフ |
Research Abstract |
本研究の目的は、ベルリン=ブランデンブルク科学アカデミーとの密接な協力のもとに、次の2課題を達成するところにある。すなわち、(1)『資本論』第2部エンゲルス編集原稿(1884-85年),および同部初版(1885年)と再版(1891年)成立過程の全容を解明し,成果を新MEGA第II部第12,13巻の編集テキストに取り纏ること、(2)上記課題の後半、『資本論』第2部初版,再版を収録する新MEGA第II部第13巻編集のために,両刊本オリジナルをデジタル化し,同時に『資本論』第2部に関するマルクス/エンゲルスの全草稿および刊本の画像データと,対応する新MEGA各巻テキスト(解読原稿)とを照合可能にするデータベースを開発・構築すること、であった。 本年度の研究では、上記第(1)課題のうち、『資本論』第2部エンゲルス編集原稿のMEGA^2第II部第12巻編集テキストを完成させ、ベルリン=ブランデンブルク科学アカデミーのIMES(国際マルクス/エンゲルス財団)事務局に届け、関係者と今後の予定を協議すると共に、鑑閲(Gutachten)に委ねることになった。 上記第(2)課題では、2003年6月にアムステルダム・社会史国際研究所を訪問し、エンゲルス編集原稿そのもの(オリジナル)のデジタル画像化(撮影)をはかり、帰国後、画像データを解析と編集を開始した。 第(1)課題に関連してベルリン=ブランデンブルク科学アカデミーからロルフ・ヘッカー教授を2度、またモスクワ・ロシア国立社会=政治史アルヒーフからリュドミーラ・ヴァーシナ博士を招聘し、意見交換とMEGA^2編集の促進に努めた。さらに第(2)課題に関連してモスクワの同アルヒーフからヴァシーリ・フォミチョフ博士を招聘し、アルヒーフ所蔵のマルクス/エンゲルス文書のデジタル化で意見交換と計画策定に努めた。 本年度に公表した関連論文は別表の通りである。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 大村泉, 窪俊一: "IT時代のマルクス研究:哲学貧困』マルクス手沢本デジタル化の試み"経済(新日本出版社). 92号. 113-123 (2003)
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[Publications] 大村泉, 窪俊一, 久保誠二郎: "東北大学附属図書館所蔵マルクス/エンゲルス貴重書閲覧システムについて"木這子(東北大学附属図書館). 第28巻第2号. 1-13 (2003)
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[Publications] 大村泉: "エンゲルス版『資本論』第2部第2篇脚注32に対応するマルクス草稿の解読文をめぐるMEGA編集者間の論争について"マルクス・エンゲルス・マルクス主義研究(日本マルクス・エンゲルス研究者の会). 第41号. 55-68 (2003)
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[Publications] 大野節夫: "大谷禎之介さんのnieとnurの読み替えについて"マルクス・エンゲルス・マルクス主義研究(日本マルクス・エンゲルス研究者の会). 第41号. 47-54 (2003)