2003 Fiscal Year Annual Research Report
経済発展戦略からみた所得分布と担税能力との関連の統計的国際比較研究
Project/Area Number |
15203011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
神谷 傳造 東京国際大学, 経済学研究科, 教授 (10051418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 芳郎 東京国際大学, 経済学部, 教授 (30002976)
白須 孝 東京国際大学, 経済学部, 教授 (40306246)
吉田 建夫 岡山大学, 経済学部, 教授 (00150889)
小林 威 東京国際大学, 経済学部, 教授 (90039454)
寺崎 康博 東京理科大学, 経営学部, 教授 (90136622)
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Keywords | 所得分布 / 発展途上国 / 単身者世帯 / ミクロデータ解析 |
Research Abstract |
1)研究分担者松田芳郎・寺崎康博・池本幸生等の収集した公開に制限のある個別情報秘匿の必要あるミクロデータの共有化を図る為にファイルの再整理を行った.東京国際大学はミクロデータの統計解析の為に外部と切断された独自のネットワーク・システムを持つサーバーと計算機(6台)の解析室を設備しており,これによってデータファイル解析者が特殊なミクロデータの解析を行った. 2)国連アジア太平洋研究センター出身で韓国及びインドネシアからの現役統計官僚の協力を得て,韓国及びインドネシアの所得分布の時系列的な変化を測定・分析した.データの入手・作成方法及び各データ項目内容の照会の為,韓国及びインドネシアへの調査旅行の予定が,SARSやインフルエンザなどの感染症問題が発生したため,メールなどの手段で照会.なお,平成16年3月には韓国・インドネシア・フィリピンの統計局関係者をわが国に招聘し,東京で国際コンファレンスを開催し,研究成果として韓国及びインドネシアの所得分布の時系列的な変化に関する分析を発表した.なお,国際コンファレンスの発表研究成果は報告書とした. 3)東南アジア各国(フィリピン,タイ,チュニジア,マレーシア)の所得分布資料入手に,研究分担者が各国統計局を訪問交渉を予定していたが,SARSやインフルエンザなどの感染症問題が発生したため止むおえず中止した.ただし,平成16年に国際コンファレンスでフィリピンの統計関係者が来日した際に,フィリピンの所得分布の推計が可能なミクロデータの購入に関して交渉し,同統計機関の了解を得てデータの購入を行った. 4)以上のようにして収集したデータを東京国際大学のミクロデータ統計解析室のコンピューターに格納した.データベース化作業は現在も進行中である. 5)所得分布による担税能力と財政支出の関連の国際研究を進めるため論文サーベイを実施. 6)マクロモデルの作成は所得分布データベースの完成後進める。その前段階は,仮想的なデータベースを用いた実験的マクロモデルを作成し,モデルの特性の検討を行った.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yoshiro Matsuda et al.: "Population and Socio-economic Structure simulation using Micro Data"Bulletin of the International Statistical Institute. 54-Bk1.. (2003)
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[Publications] Denzo Kamiya (ed.): "Proceedings of International Conference on Income Distribution and Statistics"Tokyo International University (Forthcoming). (2004)