2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15203013
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Research Institution | UNIVERSITY OF TSUKUBA |
Principal Investigator |
氷鉋 揚四郎 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (90189762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 正秀 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (00350744)
渋澤 博幸 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (70291416)
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Keywords | 都市再生 / 政策評価 / 政策シミュレーション / 社会的効果 / 環境共生 / 持続可能都市 |
Research Abstract |
本研究では、我が国及び海外における都市再生プロジェクトの成功事例の徹底的な調査研究(海外事例研究と一体)をもとに、環境および福祉の観点を考慮し、社会的視点からのプロジェクト評価の妥当性を実証的に明らかにし、社会的経済効果論に基づきその理論的妥当性を明確にする。従来の企業会計、経営的視点から主になされていた個別都市再生プロジェクトの評価手法を社会的、総合的視点から再構築し、新しい都市再生プロジェクト評価システムを提案することを目的とする。さらに、具体的事例に適用してシミュレーションを行い、日本型都市再生への政策提言を行う。さらに、プロトタイプシステムの実験から汎用的評価システム構築へ向けての予備検討も行うのが本研究の課題であった。 平成18年度は、大規模な複数都市システムの政策評価を前提としたネットワーク分散型の経済評価モデルの設計とシステムの性能評価を行った。総合交通ネットワークで結合された多地域経済の動学最適化モデルの設計と我が国への応用例としての数値シミュレーションを実施した。海外事例研究から、環境共生型の都市再生には、流域圏を対象とした総合的な環境政策が必要であることが示されている。また、環境共生都市の実現には、物質収支、エネルギー収支、価値収支のバランスを考慮した評価が要求される。流域圏と収支バランスを含む動学最適化モデルを開発し、政策評価を数値シミュレーションにより実施した。今後は、都市再生と環境共生を含む総合政策評価システムが必要であることが示された。 国際地域学会、日本地域学会等で研究成果の一部を発表し、本研究の最終年度として、研究成果をとりまとめて報告書を作成した
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Research Products
(8 results)