2004 Fiscal Year Annual Research Report
19〜20世紀東北日本の前近代型出生・生存・移動・死亡パターンの歴史人口学的研究
Project/Area Number |
15203023
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
高木 正朗 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70118371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 裕一 立命館大学, 法学部, 教授 (00102161)
河島 一仁 立命館大学, 文学部, 教授 (90169714)
松浦 昭 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (10132268)
沢山 美果子 順正短期大学, 幼児教育科, 教授 (10154155)
山本 起世子 園田学園女子大学, 国際文化学部, 助教授 (50230545)
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Keywords | 人別改帳・宗門改帳 / 懐婦書上帳、過去帳 / 飢饉・飢餓 / 貧困・身分格差 / 出産・出生 / マクロ・ミクロ人口変動 / social survey / 資料批判 |
Research Abstract |
I総則 平成16年度の研究実績を「平成16年度科学研究費補助金交付申請書」(5月13日付け)記載の「本年度(〜17年3月31日)の研究実施計画」に対応させて記す。 II実績 (1)第1(最重点)課題:収集済み大量資料の整理・解読。 (1)「狐禅寺村人別改帳」36冊を解読、全世帯の整理シートを完成。 (2)「狐禅寺村増減改帳」104冊を解読、第1次データベースを構築中(70%程度を終了)。 (3)「狐禅寺村懐婦書上」(御用留)を解読、出産150ケースの第1次データベースを構築中。 (2)第2課題:東北6県・過去帳データの入力と試行的分析。 (1)「青木コレクション」過去帳データ入力。入力作業を進めた結果、総数は200ヶ寺(当初見込み)ではなく、約350(1.7倍)と判明。青森県39、岩手県43、福島県42ヶ寺分を終了。 (2)過去帳データの試行的分析。東北三大飢饉期の死亡数を指数化、200余ヶ寺分をGIS分析した。仮説的結論。(1)宝暦・天明飢饉は単年度被害型、天保飢饉は長期被害型、(2)天明飢饉は全東北被害型、(3)天保飢饉は5年に秋田藩北部地方で、8年に仙台藩東北沿岸部地方で集中被害。 (3)人別改関連法規・法令・規則・先例の収集・解読。 仙台藩「四冊留」と「人数方定書」を解読、第1次文書ファイルを作成(未点検)。 (4)継続的な資料収集・整理。 (1)陸奥国江刺郡2ヶ村分、磐井郡1ヶ村分の人別改帳を収集。 (2)『陸奥国一関藩旧村古文書目録』(冊子版)、『岩山家文書第一次目録』(CD版)を作成。前者は一関市博物館ホームページで公開中。
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Research Products
(4 results)