2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15204021
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
笹尾 登 京都大学, 理学研究科, 教授 (10115850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 正 京都大学, 理学研究科, 助手 (10283582)
野田 章 京都大学, 化学研究所, 教授 (20114605)
浦川 順治 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (00160333)
東 保男 高エネルギー加速器研究機構, 工作センター, 助教授 (70208742)
谷口 敬 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (60163630)
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Keywords | 光共振器 / レーザーワイヤー / 小型硬X線源 / パルス蓄積法 / レーザー冷却 |
Research Abstract |
平成18度までに、共振器の製作を行いパルス・レーザーの増幅実験を遂行した。この結果、6Wの入力に対し、約1000倍弱の増幅を達成し、目標にほぼ到達した。また光共振器をATFダンピングリング内に実際に組み込み、世界ではじめてパルス・レーザーによるガンマ線の生成を観測した。現在の最大カウントは毎秒40万カウントである。同時にレーザーワイヤー測定装置して動作させ、レーザーワイヤー測定器としても信頼性の高い装置であることを確認した。本研究課題の当初の目標に掲げられていないが、パルス・レーザーを使ったレーザーワイヤー測定装置が、電子ビームのバンチ長を測定するモニターとして有用であることを確認した。 こうした成果を基礎に、最終年である平成19年度に於いては、高次モードを使ったレーザーワイヤー測定装置を製作し、更に高性能電子ビームモニターを作成した。またそれを利用して、高エネルギー加速器研究機構のATF電子蓄積リングで性能試験を実行した。また同研究機構のRF電子銃テストベンチに於ける電子ビームを利用し、X線生成予備実験を遂行した。これにより、X線源としての性能を実験的に確認中である。また電子ビームの冷却実証実験については、様々な理論的検討を加え、レーザーや光共振器の改良点すべき点などを明らかにした。 以上の成果を学会やワークショップで発表した。
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