2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15204042
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
米田 明 岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (10262841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 功 岡山大学, 理学部, 教授 (60033198)
小田 仁 岡山大学, 理学部, 教授 (50127552)
浦川 啓 岡山大学, 理学部, 助教授 (30201958)
桂 智男 岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (40260666)
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Keywords | マントル鉱物 / 弾性 / 共振法 / 単結晶 / 音波吸収 |
Research Abstract |
米田は、微小単結晶試料の方位決定と整形のシステムを完成させて200ミクロン程度のテストピースを作成した。システムのおおよその構成は、バックラウエ写真による結晶の粗決定、CCDカメラ付精密カッターによるカッティング、単結晶デフラクトメーターによる精密方位再決定、研磨による仕上げ、の4工程である。 かねてより開発中の50MHz共振法センサーを装置として完成させた。本装置では下側の圧電素子を励起源とし上側センサーをXYZステージに取り付け、試料のセッテングを容易にした。200ミクロンのテスト試料での測定で、予想されるピークが十分な信頼性で検出でき、再解析した弾性定数も妥当なものであった。 今後センサーをさらに小型化することにより200MHz領域の測定、試料サイズでは50ミクロン程度の試料での測定が可能になるであろう。一方、桂は温度揺動法による高圧相鉱物の1mm級の単結晶合成に成功した。両者の成果を協同させることにより、サブミリサイズ単結晶試料によるマントル高圧相鉱物の弾性定数測定が軌道にのるであろう。 開発に成功した高周波共振法トランスデュサーは独自の構成をもっており岡山大学を通じて特許申請の手続きを開始している。この開発過程においてサンプルと圧電素子の隔壁に用いる金属材料の10-100MHzでの音波吸収特性を評価した。この実験方法は独自のものである。この手法による各種金属材料の音波物性データは有用性が高い。本結果は本研究課題の副産物として論文として出版する価値がある。
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Research Products
(7 results)