2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15204042
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
米田 明 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 助教授 (10262841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 功 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60033198)
小田 仁 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50127552)
浦川 啓 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 助教授 (30201958)
桂 智男 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 助教授 (40260666)
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Keywords | 単結晶弾性定数 / 共振法 / 地震学的異方性 / 大容積圧力発生 / 鏡面研磨 / 単結晶方位だし |
Research Abstract |
本年度は高周波共振法関連で二項目の技術開発を行った。第一にサンプル測定圧を測定する機構を改良した。トランスデューサをセミリジッド同軸ケーブルで装置本体に取り付けているが、その同軸ケーブルの径を細くし、また歪ゲージの貼り方を感度が最も高くなるような配置にした。結果として、0.1g以内の測定圧分解能が達成された。本機構により、微小試料を測定を簡便かつ再現性よくできるようになった。第二に、微小試料と取り扱うためエアーピンセットを自作した。市販品で本研究に適合するものが見つからなかったためであがるが、安価なポンプなどの組み合わせで満足できるものになった。現在のところ、高周波共振法は0.2mm及び0.1mmのジルコニア焼結球によるテスト測定を実施しただけであるが、本来の目的である大型高圧相単結晶(含水ベータスピネル、ペロブスカイトなど)が共同研究者により作成されてきており、ラウエ法による方位決定は精密カッターによる加工など検討中である。 これとは別に、かねてより検討していた高温共振法でも進歩があった。従来、高温共振法ではバファロッドを介してトランスデューサを常温部におく形式が取られてきた。本方式では感度低下は免れない。市販のマイクロヒータが少なくとも15MHzまでは高温(300℃まで)で同軸ケーブルとして十分使用に耐えることがわかり、耐熱圧電素子であるニオブ酸リシウムをステンレス製の耐熱容器に収めた高温用トランスデューサを作成した。本トランスデューサが300℃まで感度良く動作することを確認した。300℃は、使用予定の高温槽の上限温度である。ステンレスをインコネルなどのより耐熱性のいい材料に変更すれば800℃まで使用できる可能性が高いが、現在研究中のAgBr(融点430℃)の音波減衰実験には現状のシステムで十分対応できる。
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Research Products
(7 results)