2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15204042
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
米田 明 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 助教授 (10262841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 功 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (60033198)
小田 仁 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (50127552)
浦川 啓 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 助教授 (30201958)
桂 智男 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 助教授 (40260666)
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Keywords | 単結晶弾性定数 / 共振法 / 地震学的異方性 / 大容積圧力発生 / 鏡面研磨 / 単結晶方位だし |
Research Abstract |
本年度は微小結晶試料の方位だしと整形法の開発に取り組んだ。0.2mm級の微小試料を扱うためには既存の方法を見直す必要があった。具体的には(1)ラウエ方位だしにおいてX線が試料にあたるよう、X線照射位置と試料位置をモニターするCCDカメラシステムを導入した。この方式は本研究以外の用途にも役立っている。(2)微小試料整形法の適切化。加工途中で試料を無くさないよう各ステップでの作業の標準化を行った。テスト試料では成功しており、現在、実物試料(含水β相)で注意深く加工中である。(3)加工済み試料の取り扱い法の標準化。具体的には液中で作業を行い、結晶を飛ばしてしまうことを防いでいる。 現在、水を3.0wt%含んだ含水β相の加工を行っている。本試料は当センターにおいてアントン博士が高圧合成したものである。含水量は大阪市立大学の篠田博士がFTIR法で決定した。長手方向に約1mmの長さがあり、最終的に0.3mm程度の球試料に整形する予定である。当初は直方体に加工する予定であったが、含水βの対称性がモノクリニックであったため取り扱い上の簡便さを優先して、球に整形することにした。球には、鉱物学分野で確立しているエアーラウンド法を用いる予定である。本試料での測定解析が成功すれば、高圧相鉱物に対する共振法測定の世界発の実績となる。 共振法のデータ解析法において格段の進歩があった。ロックインアンプの特徴を生かし、実部と虚部の測定データを一括してピーク分解解析にかけるものである。既存データでのテストでは、そのピーク分解能力は画期的である。本成果は、高周波共振法のハード面での技術開発と併せて、論文としてまとめて投稿中である。
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Research Products
(6 results)