2004 Fiscal Year Annual Research Report
操作性を重視した冷凍機方式生体磁気計測システムの開発
Project/Area Number |
15206048
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
笹田 一郎 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 教授 (20117120)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
円福 敬二 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (20150493)
田代 晋久 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 助手 (50325487)
|
Keywords | パルス管冷凍機 / 円筒型磁気シールド / 磁気センサ / バルブモータ分離型パルス管 / 磁気シェイキング |
Research Abstract |
1.超電導ピックアップコイルとSQUIDの配置を低雑音・高SNの観点から前年度にひきつづき調査すると共に、PT冷凍機雑音のSQUIDに及ぼす影響を試験する方法を検討した。昨年度の結果より、平面グラジオ型ピックアップコイルを用い、冷凍機からのノイズを低減する手法を採用することとした。 2.炭素繊維とハイブリッドした低ノイズ・高剛性円筒磁気シールドの試作を行った。炭素繊維で円筒を成型する際、通常使われる熱硬化を用いると、炭素繊維に挟まれたアモルファス薄帯は冷却後に炭素繊維から引っ張り応力を受け、磁気シェイキングによる増分透磁率の増加効果を妨げることが判明した。常温硬化可能な接着剤を用いて円筒を成型することで、応力の影響を緩和できることを見出した。 3.PT冷凍機用真空デュワーを設計、試作した。長さ356.4mm、外形260mmの容器を作成し、信号線・真空引き口を上部に設けることで昨年度のものに比べ省スペースな使用しやすい形状に仕上げながら、底部に軸方向磁界を検出する3つのSQUIDセンサを配置できる構造を実現した。 4.DROS型のdc-SQUIDの作成を行った。主流のDrung型dc-SQUIDに比べセンサの高感度をつかさどるdφ/dVパラメータが優位であり、基板上に平面グラジオ型ピックアップコイルの作成が可能であるため本冷凍機システムに最適である。
|
Research Products
(5 results)