2004 Fiscal Year Annual Research Report
テクノアダプタビリティーの生理的多型性に関する研究
Project/Area Number |
15207021
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岩永 光一 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70160124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝浦 哲夫 千葉大学, 工学部, 教授 (00038986)
下村 義弘 千葉大学, 工学部, 助手 (60323432)
仲村 匡司 京都大学, 大学院・農学研究科, 講師 (10227936)
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Keywords | テクノアダプタビリティー / 生理的多型性 / テクノストレス / 人工照明 / 音環境 / 味覚閾値 / 木目模様 / 動作特性 |
Research Abstract |
本年度の主要な成果は以下のとおりである。 1.テクノアダプタビリティーの研究方法論に関する考察(岩永) 生理人類学におけるテクノアダプタビリティー研究の意義について、生理的多型および全身的協関、機能的潜在性、環境適応能の関連から考察した。ヒト行動の生物学的意義について、これらのキーワード相互の関連から考究する方法論をまとめた。 2.テクノストレスに対する循環系反応の生理的多型性の可能性(岩永) テクノストレスに対する循環系反応において生理的多型が存在する可能性を実験的に明らかにした。精神作業に対する循環系反応は、心拍出量と総末梢血管抵抗の反応性の違いにより、少なくとも2種類以上の型に分類できる可能性を示した。 3.光および音環境に対する適応(勝浦) 異なる光環境暴露時の唾液量および味覚閾値は中国人と日本人とで異なる可能性を明らかにし、人工照明に対する反応の生理的多型の可能性について考察した。聴覚閾値と概日リズムとの関係について明らかにし、音環境に対する適応と生活様式の関係について考察した。 4.木材の視覚情報をモデルとしたテクノアダプタビリティーの検討(仲村) 人工および天然の木目模様を比較し、木目模様に対するヒトの注視点の停留挙動を解析した。縞の疎な部分あるいは密な部分に停留しやすい者など,被験者による停留挙動の差異が見出された。 5.人工環境に対する生理的多型性計測システムの確立(下村) 循環系反応の全身的協関に基づく生理的多型性計測システムを構築した。機器操作に伴う動作特性と筋収縮特性の関連を検討するための計測システムの構築について、基本構想を策定した。
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Research Products
(8 results)