2005 Fiscal Year Annual Research Report
テクノアダプタビリティーの生理的多型性に関する研究
Project/Area Number |
15207021
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岩永 光一 千葉大学, 大学院・自然科学研究所, 助教授 (70160124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝浦 哲夫 千葉大学, 工学部, 教授 (00038986)
下村 義弘 千葉大学, 工学部, 助手 (60323432)
仲村 匡司 京都大学, 大学院農学研究科, 講師 (10227936)
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Keywords | テクノアダプタビリティー / テクノストレス / 生理的多型性 / 全身的協関 / 暗算課題 / 光波長 / 合成音声 / 木材 |
Research Abstract |
1.暗算タスク時の平均動脈血圧、心拍出量、総末梢血管抵抗の分散の、各々78、82、59%が被験者の因子によって説明でき、これらの反応は個体内で再現性を示すことが明らかとなった。また、これらの心血管反応に加え、加速度脈波、コルチゾール、分泌型免疫グロブリンA、クロモグラニンを評価指標として追加し、テクノストレスに対する生理反応の多型性を検討するための全身的協関に関する基礎資料を得た。 2.皮膚電気反応を指標としたテクノストレスの評価システムを開発した。 3.人工光環境に対する生理反応の多型性を検討するために、単波長光に対する生理反応を測定した。脳波α波帯域率の低下、α波減衰係数の増加は550、670nmの光に比べ、458nmで最も大きいことが認められた。また、瞳孔径変化に光波長要因と時間要因の交互作用が認められた。これらの生理反応の多型性について検討を行った。 4.人工音環境の一つとして合成音声をとりあげ、被験者の性差を検討した。男性合成音声暴露時に、女性被験者の心拍数が相対的に高い結果が得られた。しかし心拍変動性や血圧などの他の循環系指標には有意な効果は認められず、音声暴露時間や生理指標の解析方法等について、さらに検討すべき点が明らかとなった。 5.自然素材の視覚刺激として内装用木材の表面に現れる節に着目し、その誘目性について詳細に検討した。壁面パネル画像観察時の視線停留、及びそのデザイン的工夫による停留位置の変化を確認した。これらの知見から、被験者による観察位置の違いと、壁面画像の持つ特徴量との対応関係について検討する基礎資料を得た。
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Research Products
(10 results)