2004 Fiscal Year Annual Research Report
流域生態圏における水・熱・物質環境の長期変動モニタリングと広域比較研究
Project/Area Number |
15208015
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小川 滋 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30037973)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 恭一 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (80183763)
蔵治 光一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (90282566)
森山 聡之 崇城大学, 工学部, 助教授 (50136537)
柴田 英昭 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教授 (70281798)
高木 正博 宮城大学, 農学部, 助教授 (70315357)
|
Keywords | 長期森林水文研究 / 森林微気象データベース / 物質循環データベース / 水収支データベース / XMLデータベース / 公開データベース / リアルタイムデータベース / 長期生態系研究 |
Research Abstract |
本研究は、全国大学演習林の森林フィールドを用いて行われてきた過去10年間、40の森林流域における酸性降下物、水文観測を継続するとともに、新たに気象観測を行い、水・熱・物質循環観測の充実を図るとともに,それらの観測データに基づく公開データベースを構築し、広域比較を行うことを目的としている。 本年度に行った研究実績は、以下のようである。 (1)データ公開に向けた観測データの整理や公開データベースの円滑な管理・運営を行うため,全演協LTFHRデータベース運営委員会を設立した。委員会では,気象データベース,水文データベース,水質データベース,生態系データベース,GISデータベースを構成し,XMLを用いてこれらのデータベースを管理した。 (2)これらのデータを公開するため,インターネット上のホームページに公開するシステムを構築するとともに,データ拡充を行った。 (3)気象データベースは,観測地点における気温・湿度・風向・風速・日射量・降水量等のデータ公開を行った。 (4)水文観測データについては、約20流域を対象としたデータベースを構築した。 (5)水質データベースは、継続的に全国演習林ホームページとリンクしてデータ公開を行った。 (6)GISデータベースについては,気候・気象・地形・地質・植生のデータに基づいて,各地の試験流域の特徴を日本全図の中に位置づけられる空間データベースの構築を図った。 (7)生態系データベースについては,他モニタリングネットワーク(JaLTER)との連携を行った。 以上のように、本年度は、各データベースの構築・拡充と個別的なデータベースが公開された。また、LTERとの連携した研究の推進の基盤を構築した。
|
Research Products
(8 results)