Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 恭一 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80183763)
蔵治 光一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (90282566)
森山 聡之 崇城大学, 工学部, 助教授 (50136537)
柴田 英昭 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教授 (70281798)
高木 正博 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70315357)
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Research Abstract |
A.「森林流域水収支データベースの公開と流域気象環境モニタリングデータの公開と解析」に関して以下の研究を行った. 1.全国レベルの長期モニタリングのための森林環境計測体制の整備と維持 過去3期にわたって観測されてきた全国大学演習林における水・物質循環の観測を継続し、広域モニタリングの長期間継続観測を維持した.必須条件として、既存の流域単位の雨量・流量・水質観測を基礎情報とし、全演協物質動態観測研究の維持とウェザーステーションにおける気象観測の計測システムによるモニタリングデータの公開を行った(全国森林気象データベース,水文データベース,水質データベース). 2.水循環観測データの情報公開システム 観測データの継続的な登録・公開を行った.水循環に対する森林の機能を空間的枠組みから説明するための空間情報に位置づける地理情報システムを公開している.さらに,ILTER参加への展開として、XMLデータベースおよびXMLサーバをデータベースサーバー上にデータベースとして,「生態系データベース」を公開した. 3.これらのデータベースは,全国大学演習林協議会でLTFHR運営委員会を組織し,環境モニタリングのなかの全演協LTFHRデータベースとして,「全国森林気象データベース」,「水文データベース」,「水質データベース」,「GISデータベース」,「生態系データベース」が,全演協ホームページの環境モニタリングページで公開されている. B.流域圏モニタリングの構築とアジアでのモニタリンググループとの連携について,以下の研究を行った. 流域全体のモニタリングを考えるためには、森林域以外の広い範囲でのモニタリングデータとの連携が必要である。平成17年度は、九州大学演習林を中心に博多湾に注ぐ多々良川流域圏におけるモニタリングシステムについて,第6回ILTER東アジア-太平洋地域ネットワーク会議で研究発表を行った. C.流域圏モニタリングに関するシンポジウムの開催 流域圏におけるモニタリングに関するシンポジウムを,平成17年,研究代表者及び研究分担者を中心に,広く森林流域の環境モニタリングに関心のある人たちに呼びかけ,名古屋大学で開催した.シンポジウムでは,モニタリングデータの蓄積や公開データベース,広域比較研究について紹介し,アジアでのネットワークのシステムを構築について議論が行われ,報告書としてまとめ,参加者等に配付をおこなった.
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