2004 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞の一次予防を目指した遺伝子リスク診断システムの開発
Project/Area Number |
15209021
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山田 芳司 三重大学, 生命科学研究支援センター, 教授 (90333286)
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Keywords | 心筋梗塞 / 冠動脈疾患 / 動脈硬化 / 遺伝子多型 / 危険因子 / 遺伝因子 / 環境因子 / 関連解析 |
Research Abstract |
研究参加施設である岐阜県立3病院(県立岐阜病院、県立多治見病院、県立下呂温泉病院)および弘前大学病院とその関連病院(黎明郷リハビリテーション病院)でDNAサンプルおよび臨床背景データの収集を行った。本研究は、三重大学医学部、財団法人岐阜県国際バイオ研究所、県立岐阜病院、県立多治見病院、県立下呂温泉病院、弘前大学医学部の倫理委員会の承認を得ており、対象者からは書面でインフォームドコンセントを得た後に採血を行った。平成16年度は1,300サンプル収集し、既に保有していたサンプルと合わせ、総数5,000サンプルを収集した。さらに各症例について、年齢、性別、BMI、従来の冠動脈疾患危険因子(喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症)、冠動脈造影所見など詳細な臨床背景データを入力したデータベースを構築した。多型解析に関しては、心筋梗塞発症との関連が推定される候補遺伝子群から抜粋した140多型を3,400例について解析した。既に解析済みの多型データと合わせ5,000例についての解析を完了し、総数700,000多型のデータベースを構築した。これらの多型情報と臨床情報による関連解析を行い、心筋梗塞発症と関連する多型を数個確定し、現在さらに詳細な解析を行っている。平成17年度は、DNAサンプルおよび臨床背景データの収集およびデータベース化を継続すると共に、できるだけ多くの候補遺伝子多型の解析を行う。さらに臨床背景データおよび多型データを用いて関連解析を行い、心筋梗塞発症に強く関連するゲノム多型を確定し、リスク診断システムを開発する予定である。
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Research Products
(6 results)