2005 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞の一次予防を目指した遺伝子リスク診断システムの開発
Project/Area Number |
15209021
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山田 芳司 三重大学, 生命科学研究支援センター, 教授 (90333286)
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Keywords | 心筋梗塞 / 冠動脈疾患 / 虚血性心疾患 / 動脈硬化 / 遺伝子多型 / オーダーメイド予防 / 遺伝因子 / 環境因子 |
Research Abstract |
公的データベースを用いて血管壁因子(高血圧・動脈硬化・血管攣縮・動脈瘤など)、血液因子(凝固線溶系、血小板機能など)、代謝因子(糖尿病・高脂血症・高ホモシステイン血症など)、神経因子(循環・血圧調節、内分泌機能など)を中心として包括的・総合的に心筋梗塞発症との関連が推定される138遺伝子を抜粋し、それらの遺伝子に存在する多型群の中で遺伝子発現またはタンパク質の構造・機能変化が推定される164多型を選択した。研究参加施設(岐阜県立3病院、弘前大学病院と関連病院)の協力により、患者対照集団3,483例(心筋梗塞1,192例、対照2,291例)のDNAサンプルおよび臨床データを収集した。これらのサンプルについて164多型(合計571,212多型)のタイピングを行った。これらの多型についてカイ2乗検定による関連解析スクリーニングを行い、P<0.05を呈したものについてさらにロジスティック回帰分析(年齢、性別、body mass index、喫煙頻度および高血圧・糖尿病・高脂血症の罹患頻度で補正)およびステップワイズ変数増加法により関連解析を行った。最終的に心筋梗塞発症に強く関連する(P<0.001)多型を4個確定し、この4個の多型の組み合わせにより、最大オッズ比が8.02(最小オッズ比は1)となることを見出した。またこれらの多型以外に、心筋梗塞発症と有意に関連する(P<0.05)多型を10個同定した。これらの14多型に年齢・性別および従来の冠動脈疾患危険因子を組み合わせた心筋梗塞のオーダーメイド予防システムを開発した(心筋梗塞の遺伝的リスク検出法:特願2006-025514)。本研究は三重大学医学部および共同研究施設の倫理委員会の承認を得ており、対象者から書面でインフォームドコンセントを得ている。
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Research Products
(3 results)