2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15209025
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小室 一成 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30260483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 敏雄 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00334194)
高野 博之 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (60334190)
南野 徹 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (90328063)
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Keywords | 心臓発生 / 転写制御 / Csx / Nkx2-5 / ジンクフィンガー / Kruppel-associated box / P19C16細胞 / リン酸化酵素 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
酵母細胞を用いたtwo-hybrid system法により心筋特異的転写因子Csx/Nkx2-5と相互作用する遺伝子Zim1を同定した。Zim1はKruppe1-associated boxと11個のジンクフィンガードメインを有しゲノムインプリンティングを受ける遺伝子で、胎生期から成体まで心臓に強い発現があり、その他に脳や肢芽にも発現が認められた。Zim1はジンクフィンガードメインを介してCsx/Nkx2-5のN末およびホメオドメインと結合することで、Csx/Nkx2-5による標的遺伝子の転写を抑制した。さらに、Zim1によるCsx/Nkx2-5転写活性の抑制の心筋発生における役割について、P19CL6細胞を用いたin vitroでの心筋分化の実験系で検討したところ、Zim1を一過性に強制発現させたP19C16細胞は通常のP19CL6細胞よりも心筋細胞への分化が抑制された。したがって、Zim1はCsx/Nkx2-5による転写活性を抑制することで心筋細胞分化をネガティブに制御することが示唆された。また、P19CL6細胞において心筋細胞への分化段階の早期に発現し、P19CL6細胞の心筋細胞分化を促進するリン酸化酵素雌Midoriの発生における機能解析のために、Midori遺伝子の翻訳開始点から2.8kbをβ-galactosidase遺伝子とneomycin耐性遺伝子に置換するターゲティングベクターを構築し、マウス胚性幹(ES)細胞にエレクトロポレーション法による遺伝子導入を行った。neomycin耐性のES細胞からサザンブロット法にて相同変異体2クローンを得た。
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Research Products
(7 results)