2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15209041
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 巌 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60125557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 浩平 東北大学, 病院・講師 (20271900)
舟山 裕士 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50192315)
辨野 義巳 理化学研究所, 微生物系統保存施設, 主任研究員 (40087599)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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Keywords | 大腸全摘術 / 回腸嚢炎 / 潰瘍性大腸炎 / 家族性大腸腺腫癌 / intestinal adaptation / アルドステロン |
Research Abstract |
1、ヒト生検組織を用いた大腸全摘術後残存小腸大腸化の機序解明 回腸肛門吻合の際に造設される回腸ストーマの口側と肛門側でのSGLT-1を介したナトリウム吸収機構について、intestinal adaptationにおける管腔側内容物の意義を明らかにし論文として公表した。また、ヒト回腸嚢よりインフォームドコンセントのもと生検組織を採取、RNAを抽出しCEACAM-1の発現上昇を明らかにした。さらに、ラット大腸全摘モデルにおける網羅的遺伝子解析により上皮細胞の大腸化の実態とその限界を明らかにした。 2、腸内細菌叢からみた回腸嚢炎発症機序の解明 200余りの検体から、DNAの採取を行っている。さらに、検体の蓄積が必要である。 3、アルドステロン製剤による「大腸化」の促進 ラットを用いた、アルドステロン含有ポリ乳酸投与による検討を終了した。成果は来る5月に行われるアメリカ消化器病週間において発表される。回腸末端部においてENaC、a-およびb-subunit、prostasin、11b-hydroxysteroid dehydrogenaseの誘導が見られ、機能的にも起電性ナトリウムの亢進が認められた。 4、回腸嚢炎内視鏡診断アトラスの普及と診断基準の作成(厚生労働省難治性炎症性腸管障害調査研究班との共同による)診断基準の検証を前向き試験により行ったところ、わが国の診断基準は欧米でもちいられるPouchitis Disease Activity Indexと比較して内視鏡的に重度の所見を有する症例を拾い上げることが明らかとなった。
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Research Products
(5 results)