2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15209060
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
永井 教之 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90085770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長塚 仁 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (70237535)
MEHMET Gunduz 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70333507)
山本 敏男 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30107776)
高木 慎 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40116471)
長岡 紀幸 岡山大学, 歯学部, 教授 (70304326)
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Keywords | 歯胚 / 歯原性腫瘍 / ヘパラナーゼ / ヘパラン硫酸 / 細胞分化 / 免疫組織化学 / 口腔癌 / ING |
Research Abstract |
本プロジェクトは歯胚・歯原性腫瘍の生物学的性状を口腔癌と比較し、その発生機序を解明することを目的としている。 平成18年度は各研究テーマの最終年度であることから、研究論文の発表を中心に成果が集積した。免疫病理組織学、遺伝子解析を中心に研究が展開された。 (1)歯胚、歯原性腫瘍、悪性黒色腫のヘパラナーゼの局在研究からリガンドとしてヘパラン硫酸に結合する成長因子(BMP)等がヘパラナーゼによりリリースされ、レセプターを介してシグナル系-転写因子-target geneが発現、機能していることを明らかにした。 (2)口腔癌の浸潤・転移については、腫瘍血管及びリンパ管分布を免疫2重染色法により明らかにし、浅層のリンパ管の存在が転移に重要な役目を果たしていることを明らかにした。 口腔癌の遺伝子解析では癌抑制遺伝子INGファミリーに焦点を絞りING5が癌抑制遺伝子INGファミリーのメンバーであり、p53と関連する癌抑制遺伝子のネットワークについて解析した。 (3)歯胚構成細胞の機能解析では、in vivo、in vitro実験系の中間実験法(チャンバー培養法)を確立し、幹細胞の機能分化を明らかにし、歯胚分化の研究に応用することにした。 (4)海外の材料収集については、中国東北部医療系4大学と大学問協定を締結した。中国医大、大連医大、吉林大学、ハルピン医大と連携することで合意した。 特に頭頸部癌、歯原性腫瘍センターについては、中国医大口腔医学院に設置し、平成19年10月にopenすることが決定された。これにより、多数の新鮮材料が入手可能となり、国際共同研究が開始されることになった。
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Research Products
(6 results)