2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15209063
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
加藤 博和 Okayama University, 医学部, 教授 (60127511)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅海 淳一 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60184131)
本多 康聡 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40284070)
柳 文修 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (50284071)
高橋 則雄 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40108121)
山本 尚武 岡山大学, 医学部, 教授 (50032941)
|
Keywords | 歯科用MRI / unilateral MRI / one-sided型 MRI / 開磁路型磁気回路 / 最適化手法 |
Research Abstract |
通常,unilateral型磁気回路では,磁石表面より離れるに従い磁場が弱くなる,即ち深さ方向において磁場傾斜をもつという特徴がある。今回の研究では,磁石表面より離れた位置において磁場分布が均一になる磁気回路を設計し,試作した。この磁気回路では,残留磁束密度が磁気回路の平面に対してほぼ平行となるように多数の磁石ブロックを配置することにより,磁気回路の平面より離れた位置において磁場方向が磁気回路の平面に対して平行になり,また磁場分布が均一になる領域を生成する。3次元有限要素法による計算の結果,外形400mm x 400mm x 200mmの磁気回路において,磁気回路表面より55mm離れたROI(Region Of Interest)における磁束密度強度は64.5mT(共鳴周波数2.75MHz)であり,均一度はROIが10mm x 10mm x 1mmのとき28ppm(帯域77Hz),10mm x 10mm x 10mmのとき288ppm(帯域791Hz),20mm x 20mm x 1mmとき177ppm(帯域486Hz),20mm x 20mm x 10mmのとき613ppm(帯域1,683Hz)となった。 今回設計・開発したunilateral型磁気回路では,磁気回路表面より離れたROIにおいて磁束密度分布が均一であり,また磁束密度の方向が磁気回路表面と平行となっている。ことから,RFコイル面を磁気回路の平面と平行に配置することにより,大きな励起体積内における核スピンからの変動磁場を効率よく検出することができる。これにより,高いS/Nをもった3次元画像を得ることが可能となる。この研究成果について,特許を申請している。
|
Research Products
(3 results)