2006 Fiscal Year Annual Research Report
アラブ世界におけるネットワーク型社会システムの維持メカニズム
Project/Area Number |
15251011
|
Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
堀内 正樹 成蹊大学, 文学部, 教授 (10209281)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 和夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70142015)
宇野 昌樹 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40347612)
奥野 克己 京都文教大学, 人間学部, 助教授 (90250018)
清水 芳見 中央大学, 総合政策学部, 教授 (10216111)
新井 和広 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助手 (60397007)
|
Keywords | アラブ / 中東 / ネットワーク / 文化人類学 / 民族誌 / 多国籍 |
Research Abstract |
研究の最終年度にあたる今年度は、これまでの調査研究に関して、不十分なデータを補うための補充調査を実施した。研究代表者堀内と研究協力者水野はモロッコの南部諸都市の音楽院を訪れ、音楽家のネットワークに関する聞き取り調査を行い、諸種の民族音楽や宗教知識の相関の重要性を発見した。また、フランスにてアラブ音楽関係の文献・展示資料を調査した。研究分担者宇野はシリアでドルーズ派ネットワーク及び移住の実態に関して補充調査を行い、グローバル規模の人の流れを認識すべきとの知見を得た。またイギリス、ドイツにて文献収集にあたった。研究分担者奥野はエジプトおよびスーダンでヌビア人の商人ネットワークに関わる同郷者組合を中心に聞き取り調査を行った。エジプトの首都カイロが広範なネットワークの結節点のひとつとなっている現状を認識できた。当初予定していたフランスでの文献調査は、日程の都合上断念した。研究協力者大坪はイエメンにて嗜好品売買と流通に関わる人的ネットワークの補充調査を行った。なお年度当初に予定していた研究分担者宇野と研究協力者池田のレバノンでの補充調査が、イスラエル軍によるレバノン空爆という不測の事態発生のため、やむなく直前で実施を中止せざるを得なかったことを付け加えておく。 研究分担者大塚、清水、新井は、それぞれエジプト、ヨルダン、イエメンを中心としてこれまでに得た調査研究資料の整理と分析にあたった。 また本研究の初年度からの4年間に研究に従事した研究分担者・研究協力者が集まって、国内で研究連絡会議を開催し、研究計画全体の総括と分析を行い、共同で研究成果のとりまとめを行った。
|
Research Products
(5 results)