2004 Fiscal Year Annual Research Report
知の創造・活用を目指す体験的教育の開発に関する総合的国際的比較研究
Project/Area Number |
15252012
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
矢野 裕俊 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 教授 (80182393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南齋 征夫 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70047257)
添田 晴雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30244627)
木原 俊行 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40231287)
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
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Keywords | ものづくり教育 / 技能・技術教育 / 体験的学習 / 比較教育 / 技能・技術リテラシー / 国内教育調査 / 海外教育調査 |
Research Abstract |
本研究は技能・技術、スキル養成を目指した、主として学齢期から青年期までの「ものづくり」教育や体験的カリキュラムのあり方を国内、海外の調査をふまえて検討することをねらいとしており、初年度の研究を引きつぎつつ、第2年度は以下のことをおこなった。 (1)国内調査・研究では、小学校、中学校、高等学校の保護者ならびに教員を対象にアンケート調査を実施し、学校教育における子どものものづくり体験についてどのような要望や意見をもっているのかを調査した。また、企業の訪問聞き取り調査も行い、企業側からみて高卒従業員にどのような資質や経験が求められるのかを調査した。 (2)昨年度に引き続き、海外の実地調査を行い、当該国・地域での技能・技術教育、体験的学習に関する知見、情報を収集した。訪問調査を実施した国・地域は、中国、韓国、オーストラリア、台湾であった。実地調査により、初等・中等・高等教育の各段階における技能・技術教育や体験的学習のカリキュラムの実際、指導法の特徴、教員養成・研修システムなどを中心にデータの収集を行った。また、これとは別に、文献による海外の動向調査をも平行して行い、実地調査によるデータの補強に努めた。 これらの調査研究により、我が国でものづくり教育への関心が低下していることへの有効な対策が遅れているのとは対照的に、いわゆる先進国・地域では技能・技術教育の一般リテラシーとしてのカリキュラム構造化がすすめられていること、また急激な発展を遂げる中国などでは、専門技術教育としての技能・技術教育の充実に力を入れており、質の高い教育が行われていることが明らかになった。今年度の調査研究により、一般リテラシーと専門リテラシーの両面から技能・技術教育のあり方を考えていく必要があり、それに言及した報告書づくりのための資料をほぼ収集したといえる。
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Research Products
(6 results)