2005 Fiscal Year Annual Research Report
知の創造・活用を目指す体験的教育の開発に関する総合的国際的比較研究
Project/Area Number |
15252012
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Research Institution | OSAKA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
矢野 裕俊 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 教授 (80182393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 敦 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 助教授 (60335776)
添田 晴雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30244627)
木原 俊行 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40231287)
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
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Keywords | ものづくり教育 / 技能・技術教育 / 体験的学習 / 比較教育 / 技能・技術リテラシー / 国内教育調査 / 海外教育調査 |
Research Abstract |
本研究は、これからの時代の日本における初等・中等教育ならびに技術系高等教育にとって新しく教育の中軸になるプランを作り出すことを目的として行われた。研究では、文献調査に加え、国内、国外のさまざまな調査をすすめ、それにより得られた知見に基づいて広く議論を行うことにより、具体的な提言を含む研究成果をまとめることができた。 研究成果としてのプランは二つである。一つは、初等・中等教育の軸となる、カリキュラムのコアとしての「ものづくりを支柱とする新しい教育プログラム」であり、もう一つは、技術系の高等教育における「新しい技術教育システム」である。 前者では、小学校低学年から高等学校までの一貫した技術リテラシー教育を行うための、諸教科、教育活動を統合したプログラムであり、その中では新設教科「技術」が核としての役割を担うことになる。また、職場体験やサービス・ラーニングの機会を小・中・高の各段階でそれぞれ1回設けて、学校外でも体験学習を可能にするような仕組みを提言している。いずれにとっても、学校外に設けられる「技術(ものづくりセンター)が重要な学校外学習の場となるのである。 後者は、技術系中等教育に接続する技術系専科大学を軸とするものであり、前者とも連続する教育システムとしても位置づけるべきものである。プランでは、インターンシップやものづくりのための技能技術の育成に重点をおいて、卒業後はテクノロジストとして活躍する人たちを養成することが構想されている。また、技術系専科短期大学や、技術系高等学校の卒業によるテクノロジスト育成をも展望し、日本の学校教育がこれからの科学技術創造立国を支えるべく、技能・技術を計画的に育てる機関として再生させることを提言している。
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Research Products
(7 results)