2003 Fiscal Year Annual Research Report
海洋高次捕食動物プラットフォームによる3次元海洋計測・環境動態監視システムの開発
Project/Area Number |
15255003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
佐藤 克文 国立極地研究所, 研究系, 助手 (50300695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 友成 独立行政法人水産総合研究センター, 水産工学研究所・水産情報工学部, 主任研究員 (00344333)
荒井 修亮 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教授 (20252497)
内藤 靖彦 国立極地研究所, 研究系, 教授 (80017087)
坂本 亘 近畿大学, 水産研究所, 教授 (50013587)
綿貫 豊 北海道大学, 大学院・水産研究科, 助教授 (40192819)
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Keywords | データロガー / エンペラーペンギン / アオウミガメ / ジュゴン / Satellite Relayed Data Logger / 南極 / 小笠原 / タイ |
Research Abstract |
4年間に及ぶ本研究の初年度に当たる平成15年度は、観測機器の開発、およびいくつかの野外観測を実施した。さらに、過去に得られたデータを用いて解析したところ、来年度以降本研究を進めて行くにあたって参考となる成果が得られたので、論文発表を行った。 機器開発)動物の水中3次元遊泳軌跡を把握するために、地磁気・加速度・遊泳速度・深度を測定する測器を開発した。極域における調査では、残念ながらうまく作動しなかったが、来年度に向けた問題点が判明したので、改良を行った。温度変化に鋭敏に反応するセンサーを備えた測器の設計をおこない、来年度に向けた野外調査に向けての準備を行った。 極域におけるエンペラーペンギン調査)アメリカ合衆国スクリップス研究所P.Ponganis博士らと共同で、平成15年10月から12月にかけて、アメリカ南極基地マクマードにおいて、エンペラーペンギン調査を実施した。海氷上に人工的に開けた穴から出入りするペンギンより、潜水中の行動データが得られた。 亜熱帯域におけるアオウミガメ調査)小笠原父島で産卵を終えたアオウミガメ雌個体に、Satellite Relayed Data Loggerを搭載し、黒潮流軸を横切って北上し、伊豆諸島付近にまで到達する間の、水平位置・潜水行動・環境水温のデータ取得に成功した。 熱帯域におけるジュゴン予備調査)来年度以降の本調査に先立ち、タイのトランにおいて、プーケット海洋研究所の研究員らと共に予備調査を行った。ジュゴンに装着する装置の詳細についての打ち合わせを行い、今後の装着・回収の手順についての検討をおこなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Katsufumi Sato, et al.: "Factors affecting stroking patterns and body angle in diving Weddell seals under natural conditions"Journal of Experimental Biology. 206. 1461-1470 (2003)
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[Publications] Akinori Takahashi, et al.: "Synchronous diving behavior of Adlie penguins"Journal of Ethology. 22. 5-11 (2004)
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[Publications] Akinori Takahashi, et al.: "Penguin-mounted cameras glimpse underwater group behaviour"Proceedings of royal Society, London B (biology letters). 印刷中.