2003 Fiscal Year Annual Research Report
壁面ディスプレイを用いた遠隔協調型ソフトウェア開発環境に関する研究
Project/Area Number |
15300005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伸 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (00272691)
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Keywords | GUI / 制約 / 可視化 / デバッグ / ペン入力 / スケッチインタフェース / TCP / IP / セッション移送 |
Research Abstract |
今年度は,ユーザインターフェイスの要素技術として制約の可視化とペン入力方式などの研究を行った.また,安定した通信の基盤技術に関する研究として,TCPセッションの透過的かつポータブルな移送方式に関する研究を行った.具体的内容は以下の通りである. 1.制約の可視化方式 高度なGUIを構成するために制約指向の考え方が良く用いられる.しかし,複雑な制約を有するGUIのデバッグ作業は必ずしも容易ではない.そこで,今年度は,制約のネットワーク構造の可視化と各描画対象の自由度の可視化を組み合わせたデバッグ向け可視化方式を提案し,プロトタイプの実装を行った. この方式により,来年度以降構築するシステムのデバッグ作業の手間を軽減できるものと期待される. 2.ペン入力インターフェース 壁面ディスプレイに表示されたイメージを見ながら起立した状態で協調的な設計・編集作業を行う場合,ペンを用いたスケッチインタフェースは有望な入力方式である.今年度は,2次元入力デパイスであるペンを用いて,3次元の自由曲線および自由局面を容易に入力するためのインタフェースを提案し、プロトタイプの実装を行った. 3.セッション移動方式 遠隔地に離れて配備されたサーバとクライアントの間でTCP/IPのセッションが既に確立されている状況で,このセッションを維持したままサーバを移動するための方式を提案し,プロトタイプ実装を行った.この方式は,既存の方式に比べ,ポータビリティの高さに特徴がある.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Takahashi S.: "A Browsing Interface for Exploring Constraints in Visualization Rules"Proceedings of the 2003 IEEE Symposiaon Human Centric Computing Languages and Environments. 108-110 (2003)
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[Publications] 井尻敬, 高橋伸, 柴山悦哉: "スケッチベースの植物のモデリング"インタラクション2004. (2004)