2004 Fiscal Year Annual Research Report
壁面ディスプレイを用いた遠隔協調型ソフトウェア開発環境に関する研究
Project/Area Number |
15300005
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伸 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (00272691)
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Keywords | GUI / ペン入力 / スケッチインタフェース / 音声入力 / スピーチカーソル |
Research Abstract |
通常のデスクトップ環境で入力デバイスとして利用されるキーボードやマウスは,ユーザが起立した状態では使いづらいため,壁面型インタフェースには向いていない.そこで,今年度は壁面型インタフェースを構築するための要素技術として,ペンや音声による入力方式を中心に研究を行った.具体的内容は以下の通りである. 1.ペンによる3次元入力 2次元入力デバイスであるペンを用いて,3次元の自由曲線および自由局面を容易に入力するためのインタフェースに関する研究を,昨年度に引き続き行った.さらに,プロトタイプ実装にも改良を加えた.ユーザテストの結果,植物のようなかなり複雑な形状を入力する場合にも,この方式が利用可能であることがわかった. 2.ペンによるアニメーション入力 前項が,2次元入力デバイスを用いた奥行き方向の情報入力に関するものであるのに対し,この項目は,2次元入力デバイスによる時間軸方向の情報入力に関するものである.漫画などの静止画上で動作を表現するために利用されることが多い効果線の考え方を活用し,2次元図形に対して簡易アニメーション効果を与える方式を考案するとともに,プロトタイプ実装を行った. 3.音声入力によるカーソルの操作 ホワイトボードサイズの壁面インタフェースでは,ペンによるポインティングが可能である.しかし,200インチ程度のサイズになるとユーザの手が届かない箇所が増えてくる.そこで,このような場合にも対応するために,音声によるポインティングデバイスの操作に関する予備実験を行った.カーソル移動の選択肢を複数同時表示し,それを音声により選択することで,比較的円滑にポインティングが行えることがわかった.この方式は,肢体障害者の助けにもなることが期待される.
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Research Products
(3 results)