2004 Fiscal Year Annual Research Report
言語,構築手法,レポジトリーの統合を目指すコンポーネントフレームワーク
Project/Area Number |
15300006
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
大堀 淳 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60252532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 卓也 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70016468)
田島 敬史 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60283876)
権藤 克彦 東京工業大学, 情報理工学研究科, 助教授 (50262283)
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Keywords | コンポーネント / プログラミング言語 / データベース / ソフトウエア構築技術 / プログラム環境 / ソフトウエア工学 / 計算機システム |
Research Abstract |
研究の目的は,プログラミング言語,ソフトウエア方法論,プログラミングシステムや実行環境技術,およびデータベースシステムの各分野の最先端の成果を統合し,次世代高信頼高機能インターネットソフトウエアの効率よい開発を可能にするコンポーネントフレームワークを構築することである. この目的の下,平成16年度は,15年度に引き続き以下の項目に関する研究を行った. 1.コンポーネントの合成および再利用のための型理論(主な担当者:大堀) コンポーネントを合成する際の不整合に起因するバグを実行時ではなく,コンポーネントを合成しシステムを構築する際にシステムによって自動検出する技術の確立を目指し研究を行い,多相型レコード計算の理論を基礎に,コンポーネントの依存性を自動解析する方式を構築した. 2.コンポーネント指向ソフトウエア方法論(主な:担当者:片山) 以下の結果をえた. (1)モデル検査を用いたオブジェクト指向モデルにおけるデータフロー検証法 (2)オブジェクト指向モデルにコラボレーションの概念を導入したソフトウエア正当性の検証方式 (3)不変制約を定理証明技術を用いて効率よく検証する技術 (4)並行オブジェクトモデルの動作解析のための,実行スレッドを抽出する方法 3.コンポーネント環境技術(主な担当者:権藤) XMLマークアップによる,ソースレベルおよびバイナリレベルのコンポーネント記述および応用システムに対する昨年度までの成果をさらに応用し,本方式の有効性を検証した.具体的には,平成16年度は,我々が開発したANSIC用XMLマークアップ言語であるACMLを用いて,構文パターンを用いてプログラムを抽出できるシステムAXESの提案と設計を行った. 4.コンポーネントレポジトリ(主な担当者:田島) ソフトウェアコンポーネントのソースコードは,様々なプログラミング言語で記述された構造化文書の一種とみなせる.今年度は,これらの形式の異なる構造化文書に対して,統一的に構造検索を行えるシステムの開発を行った.
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Research Products
(13 results)