2004 Fiscal Year Annual Research Report
実時間制約を含ネットワークシステムのHW/SWコデザインに関する研究
Project/Area Number |
15300016
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
東野 輝夫 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80173144)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舩曳 信生 岡山大学, 工学部, 教授 (70263225)
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (40273396)
中田 明夫 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (60295839)
安倍 広多 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 講師 (40291603)
梅津 高朗 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (10346174)
|
Keywords | リアルタイムシステム / パラメトリックモデル検査 / HW / SWコデザイン / オンチップCPU / 時間制約 / スケジューリング / 性能解析 / 実時間制約 |
Research Abstract |
本研究では性能を考慮しながらリアルタイムシステムを高信頼かつ柔軟に設計するためのハードウェア・ソフトウェア・コデザインのための一手法を考案した.対象とするリアルタイムシステムは,DSP,CPU,メモリのような一般的な部品を複数個使った機能モジュール群から構成されるものとし,システム全体の仕様を,時間制約付き並行周期EFSM群として記述する. 提案手法では,EFSM間の時間制約はパラメータ付きの実時間CTL式で与えられるものとし,パラメトリックモデル検査手法を用いて,そのシステム全体の仕様が要求された時間制約を満たして動作するためのパラメータ条件式を自動導出する.導出されたパラメータ条件式と使用可能な部品のコスト・性能に関する情報を基に,条件式を満たしコストを最小にする部品の組合せを自動的に選択するようにしている.また,各機能モジュールを専用のハードウェアとして実装すべきか,あるいは,オンチップのCPU上のソフトウェアとして実装すべきかについても,得られたパラメータ条件式をもとに機械的に決定することができ,その機能を実現するのにふさわしいDSPやメモリを低コストで選択することが可能となる.これらの機能を用いて,与えられた制約下で最も適切なハードウェア・ソフトウェア・コデザインを行う回路を構成する. 提案手法を簡単な携帯電話の基本回路を設計するために用い,この手法が有用であることを示した.これらの結果は,2004年度のIEEE主催の第25回リアルタイムシステムシンポジウム(25^<th>IEEE Int.Real-Time System Symposium(RTSS2004))で発表した.また,実時間システムの設計検証に関する論文をATVA2004国際会議ならびに電子情報通信学会論文誌に発表した.
|
Research Products
(5 results)