2003 Fiscal Year Annual Research Report
Webコミュニティの動的分析手法を用いたジェンダー研究ポータルサイトの構築
Project/Area Number |
15300031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
増永 良文 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70006261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘 かおる お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (50155082)
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40161509)
藤代 一成 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (00181347)
小山 直子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 研究支援推進員
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Keywords | ウェブ / コミュニティ / ポータルサイト / ジェンダー / companion- / リンク解析 / ブラウザ / 可視化 |
Research Abstract |
現在,我が国は男女共同参画社会の実現に向けて動き出しているが,それに呼応して社会のジェンダー意識が大いに高まっている.この現象はインターネット上に展開するジェンダー関連Webサイト数が急増していることからも伺い知れる.しかしながら,ジェンダー研究に関する話題は多岐にわたり,また関連する組織も多種多様である.一方,お茶の水女子大学ジェンダー研究センターはこれまで我が国のジェンダー研究の中核を担っており,そのWebサイトをジェンダー関連のポータルサイト化しておくことは,時代の要求に応えるものである.そこで,本研究では,東京大学生産技術研究所喜連川研究室で開発したWebリンク解析アルゴリズムCompanion-を用いて,ジェンダー関連Webコミュニティの抽出と分析を行い,最適なポータルサイトを構築することとした.本年度は,3年にわたる研究の初年度にあたるので,次の2項目に研究の焦点を当てた:(1)Webコミュニティの詳細な検討を環境を整備すること.(2)ポータルサイト構築を可能にするためのWebコミュニティのブラウジング機能の改善.(1)項に述べた環境を実現するために,東京大学生産技術研究所に設置してあるWebコミュニティ分析用コンピュータをお茶の水女子大学理学部からリモートログインして,ジェンダー研究の専門家が容易にコミュニティ分析作業を行える環境づくりを行った.分析の対象となるWebページ数は4千万にも及ぶので,国産最大画面の61インチのプラズマディスプレイを導入して,多数のWebコミュニティとWebページのブラウジング機能を格段に向上させ,Webコミュニティの分析を可能とした.そのもとで,(2)項の研究を行い,ポータルサイトを構築可能な環境を作り上げた.特に,研究を進めていくと,現行のCompanion-が実装しているWebコミュニティの命名法に大きな問題点があることが明らかになり,お茶の水女子大学のリモート端末から,ジェンダー研究者の立場から自由に的を射たコミュニティ名を付与できる機能を実現し,さらにデータベースで知られているユーザビューの概念に基づいて,新しく命名されたWebコミュニティ空間を永続的に維持できる機能を実現し,来年度からの研究の基盤づくりを終えた.
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Research Products
(1 results)