2004 Fiscal Year Annual Research Report
Webコミュニティの動的分析手法を用いたジェンダー研究ポータルサイトの構築
Project/Area Number |
15300031
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
増永 良文 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70006261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤代 一成 東北大学, 流体科学研究所, 客員教授 (00181347)
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40161509)
舘 かおる お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (50155082)
小山 直子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, COE客員研究員 (00194639)
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Keywords | ジェンダー / Webコミュニティ / WWW / リンク解析 / Companion- / 共時的 / 通時的 / 可視化 |
Research Abstract |
我が国は男女共同参画社会の実現に向けて大きく動き出しているが,それに呼応して社会のジェンダー意識が急速に高まっている.また1960年代に始まったジェンダー研究も次代の流れに呼応して,その姿をめまぐるしく変えながら発展している.我々は,このような現象がインターネット上に展開するジェンダー関連Webサイトがなすコミュニティを分析することにより,的確に捉えることができるのではないかと考えた.そこで,本研究では,東京大学生産技術研究所喜連川研究室で開発されたWebリンク解析アルゴリズムCompanion-を用いて,ジェンダー研究関連Webコミュニティの抽出と分析を行い,そのコミュニティが時代の流れと共にどのように変遷しているか,そして,ジェンダーが社会的・文化的な所産であるがゆえに,ジェンダー概念が社会的・文化的なさまざまな事象により受けるインパクトのもと,どのように揺れ動き,その活動を社会に還元させようとしてきたかを明らかにすることを試みた.一方,Webリンク解析アルゴリズムはHITS法,リンクの強連結性に基づく方法,Max-Flow法などさまざまな手法が提案されているが,いずれも,アルゴリズムをリアルな応用分野に適用した場合に,その分野の専門家がそれらを分析ツールとして使用に耐えうるものと評価するか否かに,非常に関心がある.本報告では,ジェンダー関連Webコミュニティの分析にHITS法に基づいたCompanion-を選択したことでいくつか有益な分析が行えたと評価すると同時に,Webコミュニティの発展過程を読むにあたっては,コミュニティ発展過程ビューアの特性を熟知しておくことが必要であることを明らかにした.
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Research Products
(6 results)