2003 Fiscal Year Annual Research Report
メタファーを利用した統合型時空間データ管理方式の研究
Project/Area Number |
15300034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西田 正吾 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (00273607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土方 嘉徳 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (10362641)
加藤 博一 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (70221182)
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Keywords | 時空間データ管理 / データベース / 木構造 / 移動オブジェクト / 携帯端末 |
Research Abstract |
研究代表者らは、従来より、時空間データ管理構造の研究を進めてきており、静止オブジェクトを対象に効率的な検索が可能なデータ管理方式を開発するとともに、地図をベースにした都市の3次元モデルでのウォークスルーや地下配管の設備管理への適用検討なども行ってきた。本研究では、まずこれらの技術を基本として、移動オブジェクトを高速に検索できるような時空間データ管理方式の開発を行う。具体的には、木構造を時間木と空間木に分けて、検索範囲からそれらを適応的に選択することで高速検索を行う。また、時空間データの全体像や検索された時空間データを人間にとってわかりやすい形で表示することもめざし、時空間データの表象の方法論に関する工夫を行う。具体的には、時空間データとマッチングの良いメタファーとして「波紋モデル」「万華鏡モデル」をとりあげ、時間とともに状況が変化していく様子が人間に自然に伝わるインタフェースの実現をめざす。 本年度は、移動オブジェクトを対象とした時空間データ管理手法を設計した。木構造を時間木と空間木に分けた上で、時間木は各データの開始時間・終了時間を2次元平面にマッピングし、それをツリー構造で管理すると共に、空間木に関しては移動範囲を囲む最小の外接直方体を管理し、それらを検索条件に応じて適応的に選択することにより効率の良い検索を実現した。また、人間に好ましい時空間でたのメタファーに関して検討するために、ユーザが携帯端末を持ってその画面に地図を表示させて実空間を探索するのに際し、ユーザの探索に影響する認知的要素は何であるかを実験した。具体的には、スクロール操作と拡大・縮小操作のみを備えた地図表示ソフトを携帯端末に用意し、目的地に移動するというタスクにおいて、携帯端末がどのようにユーザのナビゲーションに影響するかを調べた。その結果、道に迷うとそのことが携帯端末の操作の頻度に現れることが分かった。
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Research Products
(2 results)