2005 Fiscal Year Annual Research Report
メタファーを利用した統合型時空間データ管理方式の研究
Project/Area Number |
15300034
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西田 正吾 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (00273607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博一 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (70221182)
土方 嘉徳 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (10362641)
伊藤 京子 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 助手 (10397622)
仲谷 美江 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 特任助教授 (30379317)
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Keywords | 時空間データ管理 / 木構造 / メタファ / 検索インタフェース / 情報抽出 / 拡張現実感 / 位置あわせ / 境界線 |
Research Abstract |
研究代表者らは、従来より、時空間データ管理構造の研究を進めてきており、静止オブジェクトを対象に効率的な検索が可能なデータ管理方式を開発するとともに、地図をベースにした都市の3次元モデルでのウォークスルーや地下配管の設備管理への適用検討なども行ってきた。本研究では、まずこれらの技術を基本として、移動オブジェクトを高速に検索できるような時空間データ管理方式の開発を行う。具体的には、木構造を時間木と空間木に分けて、検索範囲からそれらを適応的に選択することで高速検索を行う。また、時空間データの全体像や検索された時空間データを人間にとってわかりやすい形で表示することもめざし、時空間データの表象の方法論に関する工夫を行う。具体的には、時空間データとマッチングの良いメタファーとして「都市空間における仮想壁」をとりあげ、直感的な検索が可能なインタフェースの実現をめざす。 本年度は、前年度に実装した仮想壁を用いた検索インタフェースを有する分散型映像データ管理システムの評価実験を行った。評価実験の結果、一つの町規模で所持すると想定される監視カメラの映像の検索・更新には十分に対応可能であることと、仮想壁を用いた検索インタフェースにより、ユーザのタスク効率が向上することが確認された。Web上のデータも時間とともに変化するため、一種の時空間データとみなせるが、本年度は情報抽出におけるドメイン知識の量と精度・再現率の関係を調べた。調査では、辞書方式、機械学習方式、記述形式に関する知識を用いた方式の3種類を用いたが、知識の量により最も高い精度・再現率となる方式が異なることが分かった。また、検索インタフェースを向上するための拡張現実感技術の研究においては、境界線を用いた位置あわせ手法の研究を行った。これにより、高速な位置合わせが実現できることを確認した。
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Research Products
(4 results)