2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15300038
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 博一 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (70221182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土方 嘉徳 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (10362641)
伊藤 京子 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 助手 (10397622)
仲谷 美江 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 特任助教授 (30379317)
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Keywords | 複合現実感 / 拡張現実感 / 作業支援 / 創造活動支援 / 直感的インタフェース / タンジブルインタフェース / 実世界指向インタフェース |
Research Abstract |
1.複数ユーザによる協調的インタラクション技法の開発 手指によるポインティング動作や棒状のポインティングツールによってユーザが指示している場所を画像処理により検出するプログラムを開発した.手指を画像中から検出する技術に基づく方法と,マーカトラッキング技術を応用し,手指によるマーカの隠蔽を検出することでユーザの指さし位置を検出する方法の2種類を実装した.これらを利用することで仮想物体の操作やシステムのモード変更などを行う方法を考案した. 2.実体化された複数のアイデアを管理・提示する技術の開発 さまざまな情報や仮想物体をテーブル上の空間に表示したり,テーブル面に投影表示したり,または,ユーザの手にするプライベートなディスプレイ空間に表示するプログラムを開発した.また,それらの表示方法の間で各データの表示方法を容易に変更するための方法についても検討した. 3.学習に基づくオブジェクトトラッキング技術の開発 色ヒストグラムを用いたアクティブ探索法を改良・高速化した.この方法を利用し,三次元空間中の複数の特徴点を入力画像の中から検出し,それらの画像中での位置情報をもとにトラッキングのための初期化を自動的に行う方法を考案した.また,複数のトラッキング結果を仮説として保持することで,よりロバストなトラッキングを実現した.これによって,トラッキングの解が複数存在するような環境においても,トラッキングに失敗する頻度が減少した. 4.プロトタイプの製作と評価 これまでに考案・開発した技術を統合することで,協調創造活動支援システムのプロトタイプを試作した.その有効性を検証するための基礎的な評価実験を実施した.
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