2004 Fiscal Year Annual Research Report
疎結合組織を対象とした暗黙的知識の共同化・表出化支援システムの開発
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15300042
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
國藤 進 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (50242566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤波 努 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教授 (70303344)
三浦 元喜 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助手 (00334053)
金井 貴 明治学院大学, 大学院・法務職研究科, 助手 (30313711)
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Keywords | 身体知 / 動作分析 / ウェブ・アプリケーション / 発想支援 / RFIDダグ / アウェアホーム / 手書き / 気づき(アウェアネス) |
Research Abstract |
本研究では、個人の暗黙的知識が組織的に活用されることを阻害している要因を探るとともに、暗黙的知識の表出を促進する要素を明らかにし、知識の共同化と表出化の過程を支援するシステムを開発することを目的としている。 本年度は、個人の行動情報の解析・抽出方法を研究するとともに、本学建物の出入り口ホールという公共的空間に大型ディスプレイを設置し、このディスプレイを使ってグループ形成を支援する方法を検討した。個人の行動情報の解析については、モーションキャプチャ装置を使った実験を行い、身体に埋め込まれた知識(身体知)の特徴を明らかにした。また公共的空間に設置した大型ディスプレイの利用方法については、次に挙げる6つのアプリケーション(サイト)を開発し、その効果を検討した。(1)研究室活動を公開するサイト、(2)近隣の生活情報交換を支援するサイト、(3)蔵書情報を共有するサイト、(4)授業に関する質問応答を促進するサイト、(5)不要物の交換を促進するサイト、(6)音を使ったクイズを出し合うサイト。 また知識の共同化・表出化支援機能を使って、杜会的ニーズの高い現実の問題解決を支援するシステムとしては、アウェア技術のグループホームへの適用実験、デジタルペンを利用した双方向授業支援システムなどの研究が進展した。特に前者に関して、アクティブバッチを用いた位置情報サービス、アクティブRFIDとパッシブRFIDのハイブリッド方式での物忘れ探索システム、RFIDタグを使った実世界オブジェクトへの「らくがき」支援システム、忙しさの度合いを状況アウェアネスとして共同化・表出化技術が実装できた。これらは人間のもつアウェアネスの能力を使って、共同化・表出化のプロセスを必要に応じ支援するものである。後者に関しては、双方向授業支援に関する幾つかの共同化・表出化技術が、手書き情報のアノテーション、スタイラス入力技術などとして実現された。さらに情報検索支援技術として検索質問自動生成技術を開発した。これら要素技術のいくつかは、特許申請したことも特筆される。
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Research Products
(8 results)